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【おそ松さん】とあるタヌキの事情

第2章 六つ子なマフィアと秘密の力


『カラ松さんが私の教育兼世話係?必要な事はカラ松さんに言えばいいの?』

「ああ、遠慮なく言ってくれ、それとタキ、さん付けはよしてくれないか?」

『カラ…カラでいい?その方が呼びやすい』

「フッ…かまわないぞ」

カラはさっきからずっと私の頭を撫でてるけど…手が疲れないのかな…。
でも、今迄撫でて貰う事なんてなかったし、気持ちいいからやめないでほしい。

『カラの手は気持ちいいね…』

「そうか?それは何よりだ、なぁ兄さん、タキはオレと一緒の部屋でいいか?」

カラと一緒の部屋?ああ、私のお世話係だもんね。

「ん?まぁ…別に構わねぇけど、無茶な事はするなよ?」

「無茶?そんな事はしないぞ」

以外とスパルタなのかな?だったらやだな…。
後、お腹空いたな。

『カラ、お腹空いた…』

「じゃあ何か作ってこよう、タキは好き嫌いはあるか?」

『なんでも食べれるよ』

「そうか、ちょっと待ってろ♪」

カラは私をソファーに置くと、ご機嫌に部屋から出ていった。

「タキちゃん、ボク抱っこしたいんだけどいいかなぁ?」

ええと…ピンクだからトド松だっけ、じゃあトド。

『トド…って呼んでいい?撫でてくれるならいいよ』

「やったぁ♪」

トドは私を優しく抱き上げて、自分の場所に戻ると後ろからホールドして頬擦りしてきた。

「んん~っ!!可愛いよーっ!カラ松兄さんばっかりズルいよね~♪」

頬擦りに満足したのか膝の上にのせると頭を撫でてくれた。

「トド松!ぼくも今のうちに抱っこしたい!タキちゃん、いいかなぁ?」

コクコクと頷くと、凄い速さで膝の上に移動してた。

『ジュウシーでいい?今の見えなかったんだけど…』

「いいよーっ!好きに呼んでっ!ワハーっ!可愛いっス♪」

この人は頬擦りをグリグリ激しくしてくる、でも不思議と悪い気はしない。

「おれも…いいかな?その尻尾、モフらせてほしいんだけど…」

紫は一松だっけかな?

『いち…でいい?尻尾はちょっと敏感だから優しくお願い…』

ジュウシーがいちの膝の上に私をそっと置く。
いちは、ポケットからトリミング?用のブラシを取り出すと私の尻尾を丁寧にブラッシングする、ゾワリ…なんとも言えない気持ちよさ、なにこれ…。

「うん、毛並みは悪くないね…触り心地がいい」
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