第8章 初参戦
食堂に入ると皆揃ってる。
「おう♪タキ、よく眠れたか?」
『ボス、大丈夫グッスリよ♪』
「タキ、昼飯でも手は抜いてないからな♪しっかり食べてくれ」
『うん♪ありがとう、カラ』
昼食が終わるとまだ皆忙しいのかな?出掛けていった。
カラもトドと出掛けちゃったし、いちも出掛けたし、ボスとチョロは執務室に籠った、打ち合わせでもしてるのかな?邪魔しちゃいけない、ジュウシーは気が付いたらいなかった。
はぁ~…やる事ない…どうしようかな…、寝てばかりだと鈍っちゃうから身体でも動かすかな♪ならエレベーターで地下に行こ。
『あれ?ジュウシー?』
地下の鍛練所に降りたらジュウシーがいた、大胸筋と上腕二頭筋でも鍛えてるのかなベンチプレスでバーベルの上げ下げしてる…体力有り余ってんのかな?邪魔しちゃ悪いね…そっとその場を立ち去る。
天気いいから食堂外のテラスで日向ぼっこでもするか…。
タヌキに戻って庭を走り回っても楽しいかも、うん♪そうしよう、山じゃないのが残念だけど…。
『あ~いい天気♪』
ボフンッ、テラスの椅子でタヌキに戻ると服から抜け出して庭に降りる、芝生だけど土の匂いは久し振りだなぁ。
嬉しくなって駆け回る、広い庭だからいい運動になる。
キョロキョロと見回して誰も見てないのを確認…尻尾をフリフリ…自分の尻尾を追いかけるのは楽しい♪端から見てたら馬鹿っぽいけど一人だった時は運動と暇潰しでよく尻尾と追いかけっこしたもんだ。
最近は誰かといる事が多いしタヌキに戻るのも久し振りだもんなぁ…こういう事一人でいる時しか出来ない…一人…か…、誰かと一緒にいる事が当たり前になっちゃったのかな…少し寂しい…。
はぁ…急に楽しい気持ちが萎んだ…、陽当たりのいいところで休憩でもしよ…。
時間的に陽当たりのいいところに移動したら白いモフモフ発見伝。
《『こんにちわ猫さん♪』》
《あれ?君は…ぼくにご飯くれる彼のとこにいた珍しいお嬢さんだね、今日は人間の姿じゃないんだね》
《『今皆忙しいから…久々に外にでたら走り回りたいじゃない?』》
《普段あんまり自由じゃないの?》
《『う~ん…自由とは言えないけど…今日は誰も私に構う事ないから…ここの敷地さえ出なければOK なんじゃないかな?』》
《ふ~ん、ああ、今からなら丁度あそこの上がポカポカだよ》