第8章 初参戦
「わかった、昼食ができたら起こすからな♪」
『うん♪お願いね』
部屋に戻ると服はいらない、やっぱり何も着てないと楽チンだね♪ベッドに上がって掛け布団を掛けると直ぐに睡魔が襲ってくる………――――
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誰かが私を揺すってる…誰…カラ?目を開けると視界いっぱいに飛び込んでくる満面の笑み…。
「おそようっ!タキちゃんっ!起きたっ?」
んあ…?ジュウシー?
『んー…おそよう…ジュウシー…』
「お昼ご飯出来たってっ!!カラ松兄さんに頼まれて起こしに来たよっ!!」
私は目を擦りながら起き上がる。
『ありがとうジュウシー…着替えたら食堂行くから先に行ってていいよ…』
「ぼく待ってるから一緒に行こっ!!」
『そう?じゃあ顔洗ったら直ぐに服着るね』
グーッと伸びをしてからベッドから降りる、顔を洗い服を着る、もうこの動作にも馴れたわね…。
ベッドに座ってるジュウシーを見るとモゴモゴ動いてる口から棒が出てる…。
『お待たせ♪ジュウシー、てかそれ何?その口に入れてる棒が付いてるやつ、時々はみ出てるの見るから気になってた』
「えっ?これ?棒付きキャンディーだよっ!!」
『ねぇ?それって美味しいの?』
ベッドに座ってるジュウシーの口に鼻を近付けるとフルーティな甘い匂いがする。
『美味しそうな匂い…舐めていい?』
「えっ…はっ?」
ペロッ…甘っメチャ美味し…ペロペロ…。
『ジュウシー…お口、アーンして』
「あ、アー…」
丸い黄色い固まり…これがキャンディーね、取り上げるのは申し訳ないから口の中のを味見…、ジュウシーの口に舌を入れて転がす。
『ん…クチュ…チュル…うん♪甘くて凄く美味しい♪ごちそうさま』
『あっ…あっ////』
ん?ジュウシー…?顔が赤いよ?
『どうしたの?ジュウシー大丈夫?熱あるの?』
「なっ、なんでもないよっっ!!////」
『そう?じゃあ食堂行こう♪』
どうしたんだろ?ジュウシー…いつも元気なのになんかおとなしい…やっぱり体調悪いのかな?後ろを付いてくるジュウシーに振り返るとズイッと近付いてオデコを引っ付けて熱があるか確認、ないわね…。
ズザッ!!ん?後ろに下がってなんか距離とられた?気のせい…?
「うあ…////えっと…はっ早く行かないと皆待ってるっ!!」
『あ~それもそうね』