第8章 初参戦
「…きて、起きてタキちゃん、時間だよ?」
チョロ…?はっ…雷切は…?おおっ消えてないっ!
『チョロ、グッスリ眠れた、ありがとう、見て!消えてないよ♪時間に余裕出来たよ』
「そうだね、僕達も余裕を持って交渉出来るし、これでカラ松兄さん達を焦らす事もない」
『うん♪』
「晩飯出来たって連絡あったから食堂行こうか」
『チョロありがとう、お邪魔しました』
「クッキーいつでも用意しとくからまた部屋に遊びにきたらいいよ」
『うん、もちろん♪』
私は雷切を手にチョロと二人で食堂へ向かった。
食堂に入るともう皆揃ってた。
「あれ!?珍しい組み合わせだねぇ」
『チョロが紳士的に私の子守りしてくれた、クッキーごちそうになったよ♪』
「チョロ松、タキをみててくれてありがとうな!」
「ちょっとチョロ松兄さん、なんか企んでない?」
「アハッ!ありえるねっ!」
「ヒヒ…必死だね…なりふり構ってられないってとこかな…?」
「お前らどんだけだよ!!僕をどういう目で見てるの!?」
やっぱり皆揃うと賑やかだね♪
『そうだボス、武器の具現化時間のびたよ♪今のとこ三時間ぐらい、まだ消えてないから記録更新するかも』
私は雷切を見せながら報告する。
「これで作戦の幅が広がったな、お前やっぱ凄いな♪」
『やった♪ほめられちゃった♪』
それからカラの雷切は一時間後に消えた、具現化時間は四時間、後は当日を待つだけ…。
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交渉日になってやっと相手から場所と時間の連絡が来たみたい、朝食の後応接室に皆集合。
「場所は黒塚埠頭の倉庫街、時間は21時。19時半にここを出るから準備しておいてね!」
「作戦内容に変更はない、外での待機組は具現化時間の余裕が出来た分確実に任務遂行してくれ、交渉組の俺達も焦る事はない、だからといって皆気を抜くなよ」
「「「「「『了解っ!」」」」」』
「タキお前は時間までゆっくり休んで、力を温存しとけよ」
『了解、ボス』
力の温存ね…今は寝るのが一番かな…、力を蓄える方法なら他にもある、山で取れた食べ物には山のエネルギーが宿っている、ちゃんと理由があるんだから、拾い食いじゃあないからねボス、冬が来る前に一度連れていってもらおう。
とりあえず部屋に戻って寝よ…。
『カラ、私部屋に帰って寝るね』