第7章 ストレスと攻防戦と新武器完成!
カラと二人でだらだらと時を過ごす、ふとカラが腕時計を見た。
「おっと…もうこんな時間だ、オレは今から厨房にこもるからタキはトド松の所で過ごしていてくれ」
『トドのとこね?わかった』
「今日は昨日言っていた肉料理だからな!期待しててくれ、晩飯前にクッキーを食べ過ぎるんじゃないぞ」
私の頭を撫でてそう言うとカラは部屋を出ていった、じゃあわたしもトドのとこにいくかな…クッキー楽しみ♪
部屋を出てトドの部屋へ向かう、本当広い屋敷…下手したら迷っちゃう…トドの部屋はカラの部屋とはそんなに離れてないし、ピンクのドアだからわかりやすい。
ドアの前に立つとノックをする。
『トド?タキだよ、いる?』
もう一度ノックをするけど出ない…いないのかな?
いないんじゃ仕方ない、あぁ…クッキー残念…。
カラの部屋に戻ると窓から夕陽が射し込む、大きな窓があってそこからバルコニーに出れる。
窓を開けると少し冷たい風が心地いい、ここからも広い屋敷の敷地が一望できる、バルコニーに出るとなんとなく夕陽を眺める。
『逢魔が時…』
昔誰かがこの時間の事をそう呼んでた…あれ?いつの記憶だっけ…?誰かって誰?
『一つ黄昏変わる刻…二つ遠く鳴くは鴉の聲…三つ……?』
あれ?ん~?何でこんな唄知ってるんだっけ?三つの先忘れちゃった…。
なんだか夕陽で出来た影が揺らめいた気がして冷たい風と相まってブルリと身体が震える。
中に入ろう…一人でいるのってこんなに怖いものだったっけ?もう一度トドのとこにいくかな。
『トド~?タキだよ、いますかー?』
コンコンドアをノックするけど出ない…やっぱりいないのか…また部屋へ戻ろうと振り向いたら、いちが歩いてくる。
「タキ…トド松の部屋の前で何してんの?」
『いちっ!よかった~、トドいないんだもん』
私はトドの部屋の前にいた経緯を説明した。
「なら…おれの部屋に遊びにくる?」
『いいのっ!?いく♪』
カラの部屋の手前がいちの部屋だったみたい、藤色の扉…鍵を開けて中に招かれる。
「はいどうぞ、ゆっくりしていって…」
『おじゃまします』
室内は扉と同じ藤色と白の内装にインテリア、案外普通に落ち着く色合い…猫の置物とグッズ…あっ!やっぱりここもキングサイズのベッドだ。
「好きなとこ座っていいよ」