第6章 チョロっとこわい趣味?
『いや…チョロは付いて来なくていいよ?お仕事してて』
「そういうわけにはいかないよ、僕も行くからちょっと待っ」
最後まで言葉を聞かずドアを開けて廊下に出る、やったぁ凄い開放感♪とりあえずチョロの目の届かないところに移動しなきゃね♪足取りも軽快に走る。
何処かに隠れてカラが帰って来るまで時間を潰そう。
『ウフフ、チョロったらチョローい♪』
「誰がちょろいって?」
はぁっ!?待って…クルリと振り返ると息も乱さず腕を組みチョロがすぐ後ろに立ってる…嘘でしょっ!?すかさず走る!!捕まってたまるかぁ!!
「ごぉるぁぁーっっ!!待てぇっ!絶対逃がさんっっ!」
やだってーのっ!!誰が待つもんですかっ!!シュッ…。
ん?何?何かが横を通り過ぎていった?後ろを振り返るとチョロがいない…撒けた?やったぁ、前を向いて歩きだす、ドンッ!!誰かにぶつかった。
『ご、ごめんなさ…い?』
ガシッ!!嘘でしょっ!チョロっ!?あわわわ…捕まった…。
「逃がさないって言っただろ?どうして逃げるの?」
何処にこんな力があるのってくらい非力そうなのに…私は俵担ぎでチョロの部屋と言う名の拷問部屋へ連行される…。
『チョロ~、離してよ~!!』
「部屋に帰ったら離してあげるし、じっくり言いたい事聞いてあげるからおとなしくしなさいっ!」
部屋に入るとドアを閉める音とは別にカチリと音がした…鍵かけられたーっ!もう逃げられない…抵抗する気も失せたわ!!うるさい説教は耳を押さえておけば聞こえない…あーあー聞こえない~…ヒールを脱がされた…ん?なに…。
「よいしょっ!!」
ドサリッ!ベッドの上に落とされた…おおぅ♪自らベッドにのっけてくれるなんて以外といい人ね。
チョロはクローゼットから何か取り出し後ろ手に持つと私の側に来る。
ん?何?身体を起こしてチョロを見た…カチャン、首に何か付けられた…。
『えっ?何?何これ…チョロ!?これ…もしかしてもしかしなくても…』
「そう、首輪だね」
嘘でしょっっ!?なんで首輪!?やだぁっっ!!
『は、外してよぉ…』
「なんで?似合ってるよ?君がちゃんとおとなしく勉強しないのが悪いんだからね、それに僕から逃げようとしたしね」
『だって…チョロ厳し過ぎてフルマッハでストレス溜まるんだもん、この部屋のピリッとした空気にも耐えられなかったのーっ!』