第6章 チョロっとこわい趣味?
遅い昼食を食べた後、カラはトドとジュウシーと街へ情報集めと見廻りだって出かけていった、仕事だから仕方ないよね…。
ボスはチョロに書類の仕事が溜まってるのにサボるからって叱られて部屋に監禁だって。
いちは医療品とかの補充とかでカラ達とは別で出かけた。
私?私は…。
「ここが僕の部屋だよ、散らかしちゃ駄目だよ」
チョロの部屋…目に優しい緑色と清潔感のある白のインテリア…うわぁ、チョロっぽいわ、ベッドはキングサイズなのはどの部屋も変わらないのかな…ベッドに飛び込みたいけどそんな事したらチョロは絶対怒るに決まってる。
なぜチョロの部屋かというと、武器のカタログを取り寄せてる間にチョロの部屋のパソコンで武器一覧のデータベースを閲覧するって事になったから、それとカラがいない間の子守りだって…子供じゃない。
勿論、カラは私を連れて行くつもりだったみたいだけど、まだ街へ行くには不安要素が多いからってボスに却下された。
解せぬ…。
落ち着く色合いのインテリアなのに落ち着かないのはなんでかな?それはね…ピリッとした空気だから…。
「じゃあ、データにある詳細を見たいときはここをクリックすればいいからね、わからなければ聞いてくれればいいから」
パソコンデスクに座らされて一通りの扱いを教えてもらう。
チョロは眼鏡をかけてソファでノートパソコンと書類をひろげて仕事してる…。
チョロがカチャカチャキーボードを叩く音と、私がマウスをカチカチする音、なんだか気が抜けないせいか尻尾をパッタンパッタン椅子に打ち付ける音だけが響く。
うぅ…居心地悪い…でもカラの為に我慢…我慢して勉強しなきゃ。
『はぁ…逃げたい…』
思わずボソリと呟いちゃってハッとしてチョロをチラリと見た、よかった…聞こえてなかったみたい。
本当…マジでこの部屋から逃げ出したいよーっっ!!
フルマッハでストレスが溜まっていくのがわかる…。
どうする?この部屋から逃げるか…チョロはそんなに運動神経いい方じゃなさそうだし♪決めた!逃げる!そっと席を立つとドアへ向かう…。
「ん?どこ行くの?タキちゃん」
『えっとぉ…ちょっと外の空気を吸いに?アハハーッ!!』
ジリジリ後ずさってドアに手をかける…。
「しょうがないなぁ、一緒に行くよ、まったく…なるべく僕の目の届くところに居てよね!」
うぁ…付いてくるつもり!?