第4章 力の吸収訓練
トドはあまり銃火器に興味ないのかな…。
『ちなみに元々その短機関銃は命中精度のあるクローズボルト方式と強度に優れるロータリーボルト方式を採用してるから、ピストル弾を使用するマシンガンだけど軍用ライフルに近い構造になってるし、ついでにアクセサリーにピカティニーレール、サイレンサー、アイアンサイト照準機器、肩への反動を抑えるマズルブレーキが付いてる…なんかお得感があるわね』
「よくわかんないけどそうなの?じゃあチョロ松兄さーん、リモコン操作お願い」
「なら僕達と一緒で命中精度から行くよ」
ゴーグルを付けたトドが撃つ、サイレンサーが付いてるので機関銃独特の連続した軽い発射音が聞こえるだけ、トドも銃は撃ち馴れてるのね…ちゃんと的の直径に集弾してる。
「わぁ♪これ撃ちやすい、マズルブレーキっていうの?これのおかげかな、思ってたより肩に反動なくて楽だよね♪」
『命中精度はいい結果ね』
「自分の腕に銃が元から付いてたみたいに扱いやすいよ、これってやっぱりこの銃がボクの力だから?」
『うん、元々の銃の性能+トドの特性の力だよ』
「次は威力だね、トド松!マンターゲットに変えるよ」
「はーい♪」
トドの銃の357SIG 弾でタイプⅡまでは貫通した、タイプⅢA は中々貫通しないわね。
『威力は…チョロと似たり寄ったりね、連射で撃ち込める分タイプⅢA も貫通出来そうな気がしないでもないけど』
「まぁ、威力は思ってたよりって感じだけど、わざわざボディー狙うより頭狙えばいいだけだしね♪やっぱりボクも重視するのは命中精度だね、あたらなきゃ意味ないし♪」
『………さらっと怖い事いってるわね』
「じゃあ次は一松だな、お前のはライフルだったか?」
「スナイパーライフル…」
『OK 、いち』
いちの力を吸収…昨日見た時も思ったけどスナイパーライフル?一部チタニウムが使われてる、綺麗なフォルムだけどなんかごついわね。
『いち…それって、対人って言うよりセミオートの対物ライフル…対物狙撃銃?なんだっけ?ん~…最新の銃図鑑で見た事あったんだけど…あっ!思い出した、アキュラシーインターナショナル!このモデルはAS50だ!あー、スッキリした♪昨日見た時から名前出てこなくて気になってたのよね』
「へぇ…うちの武器庫でも見た事ないよ…珍しい銃なの?」