第4章 力の吸収訓練
『ん~…アキュラシーのAW50かな?って思ったんだけど、AS50はAW50をモデルにはしてるけどまったくの別物でアメリカ特殊作戦軍向けに開発されたから、アメリカ海軍特殊部隊しか使ってないんじゃないかな?私が見た最新図鑑にはまだセンターでテスト中って書いてあったけど、もう実用化したのかしら?』
「へぇ…いやに銃火器に詳しいと思ったら…銃図鑑でなんだ」
『初めて渡されたライフルが凄い使いづらくてね、もっと詳しくならなくちゃって、殺しの依頼がない時は超暇だから図書館行ったり、最新のは本屋で立ち読みして覚えたの、後は依頼人が用意した銃とか…etc. 』
「暇な時はもっぱら銃火器の勉強とか殺伐としてるよね、ボクだったら耐えられないよ!」
『まぁ、普通じゃないよね…』
「ねぇ…このライフル、ここだと威力ぐらいしか試せないよね…」
『言われてみれば、そもそもが高精度の長距離狙撃用ライフルだもんね、確か有効射程は1,500m…いちの力で2,000mは狙えるかも、ここじゃ命中精度はわからないわね』
「じゃあ…トド松、マンターゲット用意してくれる?」
『弾倉はシングルカラムの五発だけどこれも関係ないわね、弾薬は50BMG弾、作動方式はガスオペレー ションで、ロッキングにはティルトボルト式を採用してる、マズルブレーキとバイポットは標準装備ね」
二脚を出してライフルを固定すると撃つ、結果的にはタイプⅢまで大きな穴を空けて貫通した。
「ふひ…凄い威力だね」
『うん、余裕でヘリも落とせるね♪ボス、ひととおり出来る事は終わったよ?』
「一松…俺まじでお前に狙われたくないわ~、まぁとりあえず一度上に戻って休憩するか」
エレベーターで上に戻り、応接室で皆が寛ぐ。
トドが飲み物を入れてくれた、アールグレイって言う紅茶だって…良い香り。
それと一緒にサクサクしたお菓子も食べていいって。
そしてカラが隣に座って頭を撫でてる。
『甘くて美味し~♪』
「タキ、疲れてないか?」
『ううん、全然疲れてないよ、ねぇカラ、これなんて言うお菓子?』
「ん?クッキーの事か?」
『クッキー…?甘いしこれ大好き♪』
機嫌がいいとつい尻尾が揺れちゃう、さっきからカラの顔をピッタンピッタンしてるけど、気にしない。
クッキー美味しすぎる、私に大好物が出来た。