第3章 フェロモンと発情期
『わかった…遠慮なんてもうしない、美味しい物食べまくってやる!ねぇ?知ってた?タヌキって雑食なんだよ♪いただきます!』
「そうそう♪それでいいんだよ」
私が食べ始めると食事の手を止めてた皆も食べ始める。
本当、何食べても美味しくてほっぺが落ちそう。
『あぁ~、美味しいーっ!幸せ♪』
「そうだ兄さん、後でタキの事で報告する事があるんだが」
「えっ?何?今ここじゃダメ?」
「んー…食事中にする話ではないな」
あぁ、昨日のアレね…。
「何だよ、食事中にする話じゃないって?逆に気になるじゃん」
『ねぇカラ、アレの事でしょ?発情期』
「ん?そうだぞ、ちゃんと報告しとかないとな」
『隠し事はなしだもんね、でも確かにご飯食べながらする話じゃないよね』
「おいおい、気になるワード残してるよ?何?発情期って」
「だから後で…」
「今報告しろ」
ボスってばせっかちだなぁ…。
『ご飯食べながらでも気にならないならいいけど、内容的には下ネタだよ?いいの?』
私はそう言って皆を見た。
「僕も是非聞かせて欲しいね、その下ネタとやらを」
「おれも聞きたい…発情期ねぇ…」
「ぼくも!!なんかおもしろそうだよねー」
「ボクも聞きたいけど、汚い話だったらちょっとね~」
「ほら、皆聞きたいってさ」
別におもしろくもなんともない話だけどね…。
『カラ、私が話すけどいい?』
「ああ、かまわんぞ」
ボスを見ると早く話せと目がせっつく、はいはい、しょうがないなぁ。
『えっとね昨夜の事なんだけど、急に私の発情期が来たの、まだまだ来るのは先だと思ってたし私も忘れてた、たぶんカラに引っ付いて寝た時にカラのフェロモンに反応しちゃったんだと思う』
「カラ松のフェロモンて何?カラ松ぅ、お前そんなもの身体から出してんの?」
「オレにもよくわからんが、オレの魅力が溢れた…とかかな」
『人間の雄のフェロモンに反応するなんて私にもよくわからない、それで発情しちゃうと本能的にアレしたいのね、いつもなら一回イったらおさまるから一人で処理するんだけど、昨夜はカラと寝てたから、カラにお願いして処理してもらったの、それでね、もしかしたら何かの弾みで皆にも同じように反応して発情しちゃうかもしれないから報告しました、以上質問は?』