第3章 フェロモンと発情期
『ありがとう、顔洗ったら着替えるね』
ハミガキをして顔を洗ったら、昨日カラが使ってくれたブラシで髪の毛を整える。
戻るとジュウシーはまだいた、私を待ってくれてるのかな?
尻尾を消してワンピースを着てみる 、サイズはぴったりだった、服の上からでも尻尾は出せるので出してみたら丁度バックリボンと重なって可愛い♪
『ジュウシー、着替えたよ』
「オオ~♪可愛いッスなぁ!似合ってるよタキちゃん!そしてね!これ靴だよ履いてね」
たぶんワンピースと揃いのヒールサンダル、ヒールはそんなに高くないから普通に歩ける。
「タキちゃん、行くよー!!」
ジュウシーの後について行くと食堂?広い部屋に長いテーブルに椅子…。
皆がそろってる。
『おはよう皆、遅くなってごめんなさい』
「おはようタキ、よく眠れたか?その服似合ってて可愛いね♪」
「おはよう、やっぱり服はちゃんと着てないとね」
「おはよう…体調はどう?後で診せてね」
「おはよう♪よく似合ってるよ、バックリボンと尻尾が可愛い過ぎるよね♪」
「ハーイ!!タキちゃんはここ座ってーっ!」
上座にボス、向かい合わせで私の前はいち、どうやら兄弟の順番で並んで座ってるみたい、私の左隣は空いている。
たぶんカラだけど…後ろから声がかかる。
「Good morning!タキ、ケモ耳angel はお寝坊さんだな♪」
『カラ…おはよう、このワンピース…カラからなの?』
「フッ…どうだ?オレのsenseは」
『凄く気に入ったよ、可愛い…ありがとう、カラ』
「オレ色の青地か黒地…で迷ったんだが、兄さんが決めたタキのイメージカラーが黒だったんでなdesignだけオレのsenseだ」
「へぇ?お前にしては考えたねぇ♪」
カラは私の隣へ座る、上座のボスとカラに挟まれる…私の位置ってここでいいの?
「よし、皆揃ったなら朝飯食うぞ~」
皆がいただきますで食べ始めたけど…テーブルを見たら朝ご飯?これが?見た事ない豪華なメニューに私は暫く固まる。
「どうした?タキ、食べないのか?」
『えっ?え…あ…食べていいの?というか、誰かお祝い事でもあるの?』
「はっ?何言ってんの?ただの朝飯だぜ?」
これが…ただの朝飯って言ったよ…。