第3章 フェロモンと発情期
「はぁっ!?何…だと…?タキ…何故それを先に言わないんだ!?」
カラはそう言いながらも、ティッシュで私のお腹の上に出した精液を拭き取っている。
『え~と…言う暇あった?私も余裕なかったし…本能には逆らえないんだもん…こんな事になるなんて、思わなかったし、それに発情してたせいで痛くなかったよ?むしろ気持ちよかったしスッキリしたもん、だから…ありがとう、カラ』
「だが…ッ!」
私はカラがそれ以上喋れないように人指し指をカラの唇に置くと、言い聞かせる。
『あのね、人間だけど雄ばかりの環境だよ?もしかしたらカラじゃなくて、他の誰かで発情して誰かにお願いしてたかもしれない、遅かれ早かれまた発情期は来るのよ?カラは私の世話係だし、また同じ事が起きたら対処出来るのはカラだけなんだよ…それに私は初めてがカラでよかったって思ってる、だから責任を感じる必要はない、わかった?』
コクコク頷いたカラの唇から指を離す。
「わかったぞ、次に発情した時も俺に任せてくれ!」
『一度イケばたぶん暫くは発情しないから大丈夫だよ、でも、一応ボスにはちゃんと報告しないとね』
「それは勿論だ、そうか…暫くはないのか…」
『なんか残念そうだねカラ?』
「ああ、残念だ…かなりよかったからな、やはりオレのケモ耳angelは最高だな♪」
『うわぁ…そういう事を臆面もなく言えるカラってある意味凄いわ……私疲れちゃった…カラ、もう寝よう?』
「フッ…そうだな、おやすみ…タキ」
『うん…おやすみなさい、カラ』
今度は腕枕しても大丈夫だった。
※※※※※※※
誰?誰かが頭を撫でてる…気持ちいい…カラ?
『う…ん…ん~?』
誰か私を起こしてる…仕方ない起きよう。
目を開けると目の前に顔…ん?顔?
「起きたっ!?タキちゃん!!おはよーっ!!」
『ひゃあ!?』
ビックリして思わず飛び起きた、黄色シャツ…ジュウシー?
『ジュウシー?お、おはよう』
「カラ松兄さんに起こしてきてくれって頼まれたんだー!!」
『そ、そう…ありがとう、ジュウシー』
「それでね♪とりあえずこれ着てくれってー!」
ジュウシーが渡してきたのは、Aラインワンピースかな?黒の軟らかい生地に総レース、バックにリボンがついてる膝上ミニ… ワンピースっていうよりドレスコードっぽい。