第13章 神なんてくそくらえ
Nおそ松SIDE
いや~、とんでもない展開になっちゃったねぇ。
俺達は晩飯の為に全員街に出てきた、皆今日は朝も昼も食べてないもんな。
白塚ホテルのレストランビュッフェを貸し切りだってさ♪
「お前達!腹いっぱい食えよ~♪」
お「あ~腹減った、言われなくてもいっぱい食べちゃうもんね♪」
えっ?元山神ちゃんはどうしたって?おそさんの部屋に放り込んできた。
晩飯はテイクアウトで食べさせるってさ。
まぁ中身はあれだけど身体はタキちゃんなんだもんな。
俺はそこまであの元山神ちゃん嫌いじゃないけどねぇ。
だってもうひとりの自分を作ったって言ってもさ、それってただ生きてきた環境や記憶の違いってだけで本質はタキちゃんも元山神ちゃんも一緒なわけだろ?
沢山盛った皿の料理をつつくご機嫌な俺の隣に座ったおそさんが聞いてきた。
「なぁ?お前はあれでいいの~?」
お「ん?何が~?」
「いやさぁ…俺、いい機会とは言ったけどさぁ、中身あれだよ?外側はタキだけど、中身はまったくの別人じゃん?お前の言ってた心のこもってない童貞卒業になるんじゃねぇの?」
お「でも身体はタキちゃんだろ?どこの誰か分からない、もしかしたらドブスにあたる確率の高いとかさぁ、俺はそんな場所で童貞捨てるのが嫌なだけだよ?それに元でも見かけは可愛い神様だよ?こんなありがたい童貞卒業なんて後にも先にもないでしょ♪」
「ふ~ん…まぁおそ松がそれで良いならいいんだけどね」
お「いいんだよ、それにはいどうぞー♪な~んてお股広げられてもまったくもえないよ?」
「あぁ…なんかそれわかるわー、だよなぁ」
おそさんの隣にカラさんが座り俺の隣にはカラ松が座る。
「なぁ兄さん、タキの事なんだが…一応気になる事があったんでな、報告しておく」
「ん?何?」
「タキ…今日起きた時な?滅茶苦茶元気だったんだ」
「へ~?元気なのは良い事じゃん?んで?それがどうかしたの?」
「いや…普通なら足腰立たなくてもおかしくないぐらいオレ達はヤリまくったのにだ、朝起きたら肌も毛並みも艶々しててな?本人に聞いたら精力のせいかもしれないって、力が貯えられたみたいだって言ってたんだ」
「はっ!?何それっ!?」