第13章 神なんてくそくらえ
元山神SIDE
クッ…何なのじゃっ!?この人間共はっ!!?
首に輪っかを付けたうえに縄で縛るとは…しかもなんじゃこの縛り方はっ!?
このわらわを何だと思うておるのじゃっ!?
あぁ…力が使えない…この拘束具に何か強力な呪符でも仕込んでおるのか…?
それに…あの人間共………物凄く怖いのじゃがっ!!
しかも煩いと口に何か噛ませおった…これでは文句も言えぬではないかっ!!
山『アグゥーッ!!ング…ア…ウ…グ…』
駄目じゃ…何も喋れぬ…何でわらわがこんな目に合わなければならぬ…;
それにしても…あやつらはあんな隅に集まって何をしておるのじゃ…?
まぁ何人かは色付きも着ておるが…全員黒い衣(ころも)を着ておるし気味が悪いのぅ…。
山『!!?』
ヒィッッ!!?あやつら全員振り返りおった…全員同じ顔じゃっっ!!?怖い怖い怖い……‥。
何故…こんなにも身体が震えるのじゃ… わらわは一応神じゃぞ…相手はたかが人間…なのに何故じゃ…。
うう…何をするつもりかは知らぬが…わらわは人間共のいう事なんぞ聞かぬぞっ!!
ここは隙が出来るまで我慢じゃ…我慢じゃ…我慢…。
「ちょっと検査するから、あっ涎垂れてる…ヒヒ…」
「いち、検査が終わったら縛り直すぞ」
「おれがやってもいいけど?そういうのは得意なんだよね…」
「いや、お前が縛ると複雑でマニアックな縛り方するからな、オレがやる」
くそぅ…こやつら…あーっっ!!こらっ!やめんかっ!!さわるでないっっ!!?
どこをさわっておるっ!!?
「ちょっと…暴れないでよ」
一「おれ抑えておくよ…てかあんたさ…あんまり暴れると見えちゃうんじゃないの…裾の中…」
山『グッ!?』
クッ…なんという辱しめじゃ…裾の中ってなんじゃっ!?わらわがつけておるもっこ褌の事かっ!?
あっこらっ!!?赤いのっ!!裾をめくるでないわっ!!!
「え~?どれどれ?お兄ちゃんも見たーい♪って…ええーっっ!?褌みたいなのつけてるーっ!?何これっ!ヒモパン昔バージョンっ!?」
山『ングゥ!!?』
駄目じゃ…心が折れそうじゃ…神をも恐れぬ諸行とは正にこの事じゃの………あーっっ!!物凄く八つ裂きにしたい…。
「怪我…治ってるよ、本当医者いらずだね…」
「今ちょうど20時、開始は21時からな、明日の21時に次に交代な♪あっ、そういえば晩飯どうする~?」