第13章 神なんてくそくらえ
フンとそっぽを向いている彼女はブツブツと文句を言っている。
山『穢れてしもうたものは仕方ない、幽世に渡る前に禊(みそぎ)をせねばならぬか…いやいや…いっその事この身体は捨てて産まれ直した方がいいかもしれぬな、始めからもうひとりのわらわ等作らずそうしておればよかったのじゃ…』
ん?チョロさんがカラさんに何かを渡した…なんだ?
チョロさんが首輪にカラさんがロープを手に持つ。
そんな彼等に彼女は気が付いていない。
二人で目で合図をして頷く。
素早い動きで後ろからカチャッとチョロさんが首輪をつける。
山『な、なんじゃっ!?これは…クッ…力が…出ない…!!?』
パンッッ!!ロープを鳴らしいい音をさせたカラさん。
「オレ達の前からいなくなろうなんて…ましてや神であろうがなんであろうが…どこのどいつかわからない奴の嫁にするぐらいなら拘束するしかないだろう?なぁ?それに産まれ直すってなんだ?お前の中で寝てるオレの可愛いタキはどうなるんだ?そんな事させるわけないだろ?ん~?」
山『わらわにいったい何をした…何をするつもりじゃっ!!?』
「フッ…こうするのさ」
カラさんは涙目の彼女に近付くと…。
おおっ!!あっという間になんて見事な亀甲縛りなんだっ!!そしてなんか…着ているのが着物なだけに…エロいな…////。
山『なんじゃーっ!!?離せっ!!ほどけっ!!わらわにこんな事してただで済むと思うておるのかっ!!?これだから人間に関わりとうないんじゃっっ!!!』
「残念だったね、その首輪とロープはデカパン博士に作ってもらった特別製なんだよね、タキちゃんの力を抑える為に作ってもらった物だからね、僕達の元から逃げようなんてした時の為に用意しておいてよかったよね、ちゃんと色も君のイメージカラーで首輪もロープも黒にしておいてあげたからね♪」
「さすがだなチョロ、お前のその影で頑張るタキへのネチネチした執念…オレは嫌いじゃないぜ♪」
「うわぁ♪兄ちゃんこの二人が怖いわ~…でもさぁ元山神ちゃん?お前が悪いんだよ~?お前の中で寝てる俺達の可愛いタキを無視して勝手な事言うし?しようとするからさぁ…こうするしかないだろ?」
おそさん、カラさん、チョロさん、やはり上の兄三人は迫力があるな。
彼女はそんな三人を見てガタガタと震えている。