第12章 休日の過ごし方
外出組SIDE
「ねぇ…?おそ兄さん、タキちゃん置いてきて大丈夫なの?」
「あー…あれはさすがに可哀想かもねっ!!カラ兄さん最近では珍しくブチ切れてたよねっ!!」
トドとジュウシーは心配そうに二人で顔を見合わせる。
「ああなってたら俺も無理だよ?あいつ顔は笑ってたけど…かなり怒ってるからね?あれ…殺されないだけまだかなりマシだよ?ってかさぁ、タキもいい加減学習してくれなきゃな~、いい機会だから徹底的にお仕置きさせといた方がいいだろ♪」
「おそ兄さん…いち兄さん置いてきたのってもしもの時の為?」
「いちはなんだかんだ言っててもタキがただ心配なんだよ♪」
お「殺されないだけまだマシって…どんだけだよっっ!?」
「はぁ…カラ兄さんは兄弟が大好きだし僕達には甘いんだけどね、普段のあいつなら自分大好きなナルシストでさ、他人には滅多に興味示さなかったはずなんだよね…ところがタキちゃんに会ってからは僕達でもびっくりするぐらい執着しちゃってるんだよね」
チ「あー…なんかうちの次男とよく似てるわー、カラさんに比べたらまだ分別わきまえてるみたいだからいいんだけどさ…」
ト「うわぁ…じゃあカラ松兄さんもカラさんみたいになっちゃう可能性があるって事かぁ…なんか怖っ!!」
十「ねぇねぇっ!!タキちゃんて妖怪だよねっ!?あれ?違うかなっ?普通なら滅多に会える存在じゃないよね?」
「アハハッ!!そういえばいち兄さんがそんな事言ってたよっ!!ぼく達といるのが奇蹟みたいなもんだって言ってたっ!!」
チ「タキちゃんは妖怪の種類でいえば化け狸だよね?四国地方とかで有名じゃなかったっけ?松山騒動で有名な隠神刑部狸(いぬがみぎょうぶたぬき)とかさ、稲荷信仰のお狐様よりはマイナーだけど地方なんかでは山の神様として狸大明神とか言って信仰してるところもあったと思うんだけど…僕もよくわからないけどさ、あれだけの力持ってるなら普通なら神様レベルじゃないのかなぁ…?」
「へぇ~?チョロ松って物知りなんだねぇ…」
チ「オタク仲間にそういうのが大好きな奴がいたんだよね、ちなみにそいつは化け猫好きだよ?猫耳付けてるにゃーちゃん繋がりだよね~♪偽物の猫耳だけど可愛いよっ!!にゃーちゃーん♪ウフフフ~♪」
ト「うわ…気っ持ち悪っ…」