第3章 フェロモンと発情期
「フッ…ケモ耳girlと過ごせる幸せなオレ…C'est la vie !」
そう言うと私を抱いて自室に向かう、長い廊下…思ってたより大きい家、いや…お屋敷って言った方がいいかも。
「さぁ、タキ、ここがオレの部屋だ、今日からタキの部屋でもあるからな遠慮なく寛いでくれ」
青い扉の部屋を開けて中へ入る。
イメージカラーだからか青と黒のモノトーンで構成された家具に広い室内、ベッドがキングサイズ…。
カラが私を下へおろす、ボフンッ!!
『わぁ…大きいベッドだぁ♪フカフカだね、こんなの初めて』
ベットにダイブしてフカフカを堪能している私を見ながらカラがお願いしてくる。
「フム…どの姿も可愛いが、やはりオレはケモ耳の方が好みだな、この部屋ではその姿のままでいてくれないか?」
『そうなの?あぁ…小さくなると動きにくいしタヌキだと言葉がね…、まぁ、大きくても耳と尻尾出してた方が楽だし、私はかまわないわよ』
「そうか♪やったぜ、言ってみるもんだな!じゃあ早速風呂に入ろうな」
そう言うとカラは着ていたスーツをハンガーに掛け、服を全部脱いで全裸になる、ベットに転がる私を軽々と腰に抱えるとお風呂へ向かう。
カラは本当にパワー系だね。
『わぁ…凄い広くて綺麗なお風呂…』
「そうか?各部屋に付いてる風呂はみんなこんなだぞ」
カラは私をバスチェアに座らせると全身を本当に尻尾の先まで洗ってくれた、私を先に浴槽に浸け、今度は自分の身体を洗ってる。
『ふわぁ~…広いしあったかくて気持ちいい』
お湯に浸かる気持ちよさを堪能していると、身体を洗い終えたカラがお湯に浸かる、広いから余裕だね。
「これぞ、まさに癒しだな♪ケモ耳angelと入る風呂…ここが天国か、今度はお風呂遊びセットでも用意するとしよう♪」
『何言ってるの?あんまり浸かり過ぎるとのぼせるわよ』
「大丈夫だ、のぼせたらオレが介抱してやるさ」
カラに後ろから腰を引かれて足の間に収まるとカラに背凭れる、あら?この体勢も楽だね♪
『でも、お湯にゆっくり浸かるなんて久しぶりで気持ちいいよ、そもそも人間にこんなに優しくされるのなんて初めて…』
耳に水滴が落ちてピルピル動く、尻尾も私の機嫌を表すようにユラユラ揺れる。
「勿体無いな…こんなに可愛いのにな」