第11章 エチケット袋は必須ですから
あぁ…窓があるじゃん、ここ一階だし窓から出たらいいんじゃない?
『ねぇボス?窓から出てもいい?』
「いや、屋敷内と外の敷地内に敵が潜んでいないかあいつらが見回ってる最中だからもうちょっと我慢してくれよな」
『了解、赤塚の皆もソファに座って落ち着こうよ、気分悪いんでしょ?』
まぁ…いきなりあんなモノを見たんじゃ暫くはお肉食べれないかもね…。
赤塚の皆はヨロヨロしながら入り口が見えない場所に座る、あっという間にげっそりしてるわね…。
『今度からゲロゲロ用意しておかなきゃね…』
チ「何…?そのゲロゲロって…ウプッ…」
『ん~?エチケット袋の商品名、私も殺し屋始めた当初はお世話になったのよ♪今では馴れてなんともないけど、人を殺した時と人間の死体初めて見た時は吐いて吐いて吐きまくりだったもの…』
「ハハッ!すげーネーミングセンスだな♪そのまんまじゃん」
『でしょ♪ちゃんと袋の中に消臭剤と液体擬固剤が入ってるから持ち運びに便利なのよね~♪中身はトイレにも流せるしね、この調子じゃ皆現場にでたら暫くはゲロゲロ要るわよ?ドラッグストアに行ったら普通に売ってるはずだから、チョロに頼んどこうかな…』
ボスは入ってくる気はないのね入り口向こうの壁にもたれてる。
皆…口数少ないわね、無理もないけど。
何か気が紛れる話題でもした方がいいかしら?
『ねぇねぇ♪マザーグースの唄って他にもあるから教えてあげよっか?』
「ん?タキ、お前歌なんて歌えたの?」
『うん、マザーグース、イギリスの昔からある童謡だよ♪短いのしか知らないけどね、さっき唄ったリジー・ボーデンはね、イギリスとアメリカでは父と母が逆で唄われるって違いがあるわね、ちなみに本当に起こった殺人事件が元になってる唄ね♪』
「へ~?俺にも聞かせてよ♪」
『 There was a man,a very untidy man,♪
Whose fingers could no where be found♪
to put in his tomb.♪
He had rolled his head far underneath the bed:♪
He had left his legs and arms lying♪
all over the room.♪ 』
カ「あれ…?さっきの怖いのと違うな…」