第11章 エチケット袋は必須ですから
続けて紅茶に口をつける…おおう、紅茶の酸味とクッキーの甘さが丁度良い感じで美味しさ倍増っ!!
『やるわね…酸味が甘さを引き立ててるけど、くどくない』
「フフ♪でしょ?ローズヒップがブレンドされてるからね」
チ「本当にクッキーが好きなんだね」
『超大好き♪下に落ちてたら拾い食いするくらい大好き!実際そんな事しないけどね♪』
「あたりまえでしょ、そんな事したらお仕置きするよ?」
『だからしないって…あぁ、それはそうとボスに聞いた?』
チョロは何の事と言わんばかりに首を傾げる。
『武器庫担当はチョロよね?』
「そうだけど…それがどうかした?」
『言い忘れてるのかな…?今日ボスに呼ばれてね、そろそろおそ松さんに銃の扱い教えるから初心者の銃は何がいいかって聞かれたの。ほら私って武器庫のデータが頭に入ってるでしょ?まぁそのデータの中に改造拳銃混じってたから注意はしといたんだけど…聞いてない?』
「あぁ…そんな事チラッと言ってたかな?普段僕達はまったく使う銃じゃないから気にしてなかったってのもあるかな」
『チョロ達は使わなくても赤塚の皆はその銃選んで使うかもしれないじゃない?改造拳銃撃ってもしかして暴発して大怪我したら大変よ?だから私が後で教えるから廃棄しといてね』
「うん、それなら僕も助かるよ」
チ「タキちゃんてそんなに銃の事詳しいの?」
『門前の小僧習わぬ経を詠むって言うでしょ?そんな環境にいれば嫌でも覚えちゃうよ、まぁ私の場合それだけじゃなく勉強もしたけどね♪考えるのは苦手だけど暗記と記憶力には自信あるわよ♪』
チ「な、なんていうか…凄いんだね…」
チョロは私の頭を撫でながらチョロ松さんに説明する。
「彼女は歩く武器データだよ、銃火器からその他の武器知識が頭の中に入ってるんだよ、武器関係でわからない事があるならタキちゃんに聞いた方が早いね」
『ねぇ?たぶん銃の扱い覚えてからかどうかは知らないけど、そのうち赤塚の皆も実戦に連れてくんでしょ?』
「うん、そうだけど?」
『そう…まぁその時になってみたらわかるかな…』
「えっ?何が?」
『ううん、なんでもない…気にしないで♪何にでも初めてがあるって事ね♪』