第11章 エチケット袋は必須ですから
程なくしてチョロ部屋の扉をノックする音がした。
チョロが出ると凄い勢いで扉が開いてカラが飛び込んできた、続いてカラ松さんも扉の所でチョロ部屋を見渡してる。
「オレのケモ耳angel っ!ここにいたのかっ!!」
『カラ、カラ松さんおかえりなさい♪クッキー御馳走になってたんだよ』
「カラ兄さんっ!もうちょっと静かに入ってこいってのっ!」
カ「おお…初めて来たがチョロさんの部屋は爽やかなイメージなんだな!フフーン♪愛しのマイブラザー♪チョロ松元気か?」
チ「お前……相変わらずだね、はいはい元気元気」
「チョロ、チョロ松くん、タキの相手をしてくれてありがとうな♪」
『チョロ、新作クッキーごちそうさま、美味しかったよ♪』
「喜んでくれたなら良かったよ、いつでも用意しとくからまた来てくれたら嬉しいかな」
『首輪と拘束がないならまたお邪魔するね♪あぁ、それと武器庫データの印刷リストがあるなら廃棄必要No.に分かりやすく記し付けてあげるから後で頂戴ね♪』
「ありがとう、そうしてくれたら助かるよ」
「タキいくぞ、じゃあなチョロ、チョロ松くん」
カラは私を腰に抱えると扉に向かう、私はマメを片手で抱きもう片手でチョロ達にバイバイと手を振る。
チ「つっこみたいんだけどっ!なんでわざわざ抱えてるわけっ!」
そんな声を後ろに聞きながらチョロ部屋を出る。
部屋に帰るとやっぱり落ち着くわぁ~…。
マメを寝床に置いて裸族になりベッドでゴロゴロする。
カラとカラ松さんもベッドに座る。
「タキ、今日は何をして過ごしたんだ?」
『ボスに呼び出された…用事が済んだら街に行こうとしたのを邪魔されて昼寝に付き合った…チョロコンビが帰ってきたからさっさと退散してテラスで遊んでたらシロと子猫といちコンビが来て、その後部屋に帰ろうとしたら廊下でチョロに捕まって新作クッキーに釣られてカラ達迎えに来て、今ここ…』
「タキ?まさか独りで街に行くつもりだったのかっ!?」
『そうよ…皆忙しそうだから丁度良いと思ったんだもん、誰も私に構わないからチャンスだと思ったのにな~…ボスに昼寝に誘われて断ったら二人で駄々捏ねるんだもん、諦めて付き合うしかないでしょ?はぁ~ぁ…』
「でかした♪さすが兄さんコンビ!日頃は鬱陶しい駄々捏ねが役に立つ時もあるんだな♪」