第11章 エチケット袋は必須ですから
私の背中側にはシロが丸まって寝てる、モフモフの固まりの出来上がりね♪
視線を感じたので食堂を見るとガラス越しにいちと一松さんがいた。
いちはスマホをかまえて写真を撮ってるみたい、一松さんはいつもは眠そうな目を見開いて私達を見てる。
そっちにいないでこっちに来たらいいのに…尻尾を振って誘う、分かるかな…?
ガラスドアをあけて二人がテラスへ出てきた。
シロが気が付いてニャアと鳴く。
「タキが元に戻ってるの久々に見た気がする…」
一「おれはこの姿のタキちゃん見るの初めて…」
『《そんな事ないよ♪》』
って言ってもわからないか…、マメと子猫達を順番にくわえて側に座ったいちと一松さんの膝にのせる。
ボフンッ!!
『いち、一松さん、お帰りなさい♪』
「ただいま、タキ」
一「た、ただいま…////」
「服着たら?チョロ兄さんに見られたらまたうるさいよ…」
『チョロコンビはボスコンビと執務室だから大丈夫♪皆は忙しくて私にかまう暇ないからね~、暇な時はここでよく元に戻ってるし、それに誰も来ないから大概真っ裸よ♪ここに来るのっていち達ぐらいじゃない?』
一「で、でも…か、風邪ひくよ…////」
『大丈夫だも~ん♪私がノンストレスならカラだって怒らないだろうし、外でも裸族って最高だよ♪まぁ…チョロにさえ見つからなければだけどね』
「おれもうるさくは言わないけどさ、赤塚の皆はまだ馴れてないんだから控えた方がいいんじゃない…?」
『それなんだよね~…カラ松さんは慣れつつあるけど他の皆がねぇ…』
一「へぇ…カラ松の前でも真っ裸なんだ…////」
『部屋にいる時は大概真っ裸よ、お風呂だって一緒だし寝る時は三人揃って真っ裸ね、だからいい加減馴れてもらわないと困るわよ』
「どんだけ自由奔放なの…」
一「クソ松め…」
『ねぇ?いち達はもう仕事は終わったの?』
「うん、今日やる事は終わったよ」
『そっか…私も何か手伝えたらいいのにな…そもそも独りで街にさえ行かせてもらえないんじゃする事なんて限られるけどね、私が動く時って皆で敵対マフィア潰す時だけなんだもん、独りで仕事させてもらえるならもうこの際暗殺でもいいから使ってほしいよ』
「ダメだね…それこそ危ないって言われて却下されるのがおちだよ…」
『はぁ…だよね…』