第11章 エチケット袋は必須ですから
おそ松さんは深く息を吐いて吸ってを繰り返す、少し落ち着いてきたわね…。
『それじゃあ、おやすみ…』
お「おっ…おう…おやすみ////」
――――――――――――。
「お……お…い……おい起きろっ!三人とも起きろって!」
チ「何これ…?って羨ましいんだけどっ!!おいっ!!」
んぁ……また帰って来たチョロに起こされた…。
「ん~…チョロちゃん毎度毎度うるせぇよ…」
『ふぁ~…あぁ…よく寝た…』
お「ん~…俺微妙…寝れたのか何なのかわかんね…」
モゾモゾと三人とも身を起こす。
『あ~…ボス、マメありがとう…』
「はいよ~」
私はおそ松さんのうえから降りてボスからマメを受け取る。
掛けていた上着を手に持つ。
『ボス、おそ松さん、お昼寝誘ってくれてありがとう。チョロコンビが帰って来たから私は部屋にもどるわね』
「え~?俺達ほったらかしてもう行っちゃうの?」
そう言って口を尖らせるボスから視線を外しチラリとチョロコンビを見る。
『察して……それじゃあね』
そう言って執務室を出る。
はぁ…結局また街へ独りでは行けなかった…なんだかんだで理由付けられて付いてくるかお流れになる。
部屋に戻るのもなぁ…仕方ない、テラスにでも行くか。
最近マメもヨチヨチなら歩くようになったし、いいストレス発散にはなるだろうし。
『ん~…はぁ…いい天気♪』
テラスに出たら伸びをして抱いていたマメを下におろす。
ボフンッ、椅子の上でタヌキに戻り服から抜け出て下におりるとマメの首後ろを優しくくわえ芝生におりる。
シロと子猫達がいればいいのだけれど、最近シロ達はいちの部屋に入り浸りだから今この庭にいるのは私とマメだけ…。
独りでいるよりマメがいるだけでも全然違う。
『《マメ、こっちだよ~♪》』
少し進んでは、私の後ろをヨタヨタヨチヨチついてくるマメを見守る…んもぅっ!マメったら可愛い過ぎてどうしようもないよっ!
座って見守る私の元にたどり着くとコロリとひっくり返る…あらら、疲れちゃったのかな?マメをくわえてテラスに上がるとマメが寛げるように私も横になる。
お腹の獣毛に埋もれるマメを尻尾で包み込む、天気もいいからポカポカして気持ちいい。
あれだけ昼寝したのに少しだけ寝てたみたい…。
『《あら…フフ♪》』
いつ来たのかマメに混じって子猫達も私のお腹に埋もれて寝てる♪