第11章 エチケット袋は必須ですから
「嫌だよっ!何が楽しくておそ松と昼間から二人で昼寝しなくちゃいけないの!?タキが俺の上で寝てくれるから昼寝が楽しいんじゃんっ!!俺の気持ちわかる!?」
お「ちょっとぉっ!俺だって嫌だよっ!どうせ昼寝するならタキちゃんがいいからねっ!?童貞なめんなよっ!可愛い女の子に上に乗ってほしいっ!俺の気持ちわかる!?」
あらら…似た者同士ね…駄々の捏ねかたがよく似てる…。
ボスが駄々り出したらめんどくさい事この上ない…仕方ない…今日は諦めるか…。
『ハァ…もうわかったから…おとなしく昼寝に付き合うわよ…』
「よっしゃっ!そうこなくっちゃな♪」
『それで?私はどっちの上で昼寝したらいいのかしら…?』
ボスとおそ松さんが顔を見合わせるとサッと構える。
「これでいいよな?」
お「いいぜ♪」
ん?あー…じゃんけんしだした…中々決まらないわね。
『私は負けた方の上で寝るわよ、勝った方はマメをのっけてね、ちびっこだけど一応女の子だしね♪』
「はぁっ!?普通は勝った方だろっ!?ハァ…もうそれでいいよ」
お「マジかよ…よっしゃ♪負けてやるぜっ!!」
じゃんけん再開………あいこばかりね…。
お「やったぁ♪負けたぁ♪負けてこんなに嬉しいのって初めてだよっ!」
「あー…クソッ!勝っちまった…しょうがねぇなぁ…、タキ、マメかしてくれ」
『良かったね~マメ、ボスの上は癒されるよ♪じゃあよろしく』
ポーチからマメを出すとボスに渡す、ボスはソファに横になるとマメを撫でながら昼寝に入る。
私は上着を脱いでソファの背もたれの邪魔にならないところに掛けるとネクタイを緩めてボタンを二つ外す、ふぅ…やっぱきっちりしてるより楽だわ。
お「タキちゃん!俺準備OK!ハァ~…ドキドキが止まんね~////」
ソファに横になったおそ松さんの上に乗ると心臓の位置に頭を置く。
『おそ松さん…ちょっと落ち着いて…鼓動がうるさくて寝られない…それと腰を動かさないで、固いモノが当たって落ち着かない』
お「あー…////しょうがねぇだろ…女の子に上に乗って貰った事ないんだからさぁ…////」
『なら、ボスと代わる?』
お「ちょっと待ってっ!こんなチャンス滅多にないんだよ!?嫌だっ!深呼吸して落ち着けるからちょっと待ってっ!」