第2章 六つ子なマフィアと秘密の力
『デザートイーグル…?50口径だけど、これ…金色モデルなんて、なんかある意味凄いわね、ボス仕様って感じかしら』
「へー♪いいねぇこれ!俺気に入っちゃった♪」
『自身の力の具現化だから使い心地はいいはずよ、ちなみに一時間で消えるけど、その間の銃弾なんかは自動的に装填されるから、そこのとこよろしく』
「ほぉ…便利だな」
私はソファーに座ると注意事項を告げる。
『そうでもないわよ、私が力の吸収をし過ぎると吸われた方は歩けないぐらい疲れちゃうし…吸う相手の身体の事考えたら何回も使えないから…使いどころ間違えないようにしないとね、カラとジュウシーならかなり持ちそうだけど』
「なるほどね、使う時はそれなりに作戦立てなきゃいけないわけだ」
『そういう事、ちなみに私自身は弱ると強制的にタヌキに戻っちゃうのを忘れないでね?私をどう上手く使うかは全てそっちに任せる、どう?もうこれ以上隠し事はないわよ』
「タキ、大事な秘密を教えてくれたんだ、もう充分だよ」
ボスはそう言いながら私の頭を撫でる。
『うん…ボス、信じてくれてありがと』
「後、タキの服を新調しなきゃな!その姿の時に裸はさすがにないからな、カラ松、普段着はお前に任せるけど、俺達と揃いのスーツ着る時のシャツの色は…そうだなぁ…黒がいい、頼むぞ」
「普段着はオレ好みでいいんだな?了解した、そうと決まれば早速採寸だな♪隅々まで測ってやるぜ」
『カラ?隅々ってどこまで測るつもり?』
「フッ…任せろ」
「お~い、カラ松!もう一度言うけど、くれぐれも無茶な事はするなよ」
「ん?無茶なんてしないぞ?オレの愛情をたっぷり注ぐだけだぞ」
「何訳の分かんないこと言ってんの?お前?」
「そうだなぁ…まずは風呂に入らなくてはな!隅々まで洗うぜ」
「人の話聞けよ!?」
お風呂入るのね…着ていた上着を脱いでチョロに返す。
『チョロ、上着ありがと』
「あ、うん」
『カラ、お風呂入るなら連れてって』
「よしっ!ケモ耳girlとbath time、そう…まさにオレにとって癒しの時間だな♪」
「うわぁ…カラ松兄さん痛いセリフ言ってるけど、この絵面に内容は変態くさいよね~」
ボフンッ、タヌキに戻ると、カラは少し残念そうに私を抱き上げた。
「なんだ、元に戻るのか…まぁ…その姿でも可愛いが」