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【おそ松さん】とあるタヌキの事情

第2章 六つ子なマフィアと秘密の力


「す、凄いな、これ」

『そんな物、軽々しく持てるカラも相当だと思うけど…因みに出現時間の目安は一時間ぐらいだから』

なんか呆然としてる皆に聞く。

『他に試してみたい人はいる?私的には全員の特性は把握しておきたいんだけど…』

「ハイハーイ!!ぼく試したいっ!!」

ジュウシーも未知数…本当に人間なのか確認したい、計り知れない潜在能力持ってそう。

『じゃあジュウシーね…』

私はジュウシーの頬に手を添えて少し力を吸う。
ドガッッシャーンッッ!!!クゥッッ!お、重過ぎる…何これ…。

『何?何なのこれっ!?お、重過ぎて押し潰される~…』

振り返ってみた私の背中にはデカイボックスに並んだミサイル…多目的誘導弾のATM-4に似てるけどなんか違う!?

カラ達が慌てて退かす、あー…死ぬかと思った。

『ジュウシー…あなた未知数過ぎて何が出るか分からない…これ…多目的誘導ミサイルみたいだけど…カラと同じ広範囲での攻撃特化だよ、少ししか力を吸ってないのにこれって…』

「あー…十四松はなんか納得できるわ~」

そういうものなの…どうなってるのこの兄弟。

「じゃあ次はおれいいかな…」

『いいわよ、いち』

いちから吸収すると現れたのはスナイパーライフル、でもかなりカスタマイズされた仕様だわね。

「いちは私と同じ狙撃ね、具現化した銃のカスタマイズ具合からすると殺傷能力高めの暗殺特化だね」

「ああ、ぽいわーっぽい」

『じゃあ次は…トドね』

「えっ?ボ、ボク?」

トドのはなんか、可愛い…。

『SIG MPX みたいね?確か室内戦闘用の短機関銃ね、殺傷能力高い割には可愛いくカスタマイズされてるのがなかなかにあざといわね」

「酷い!?ボクあざとくないからぁっ!!」

『次はチョロね』

「待って、その前にこれを着て!目のやり場に困るから!」

チョロは自分のスーツの上着を脱いで渡してきた。

『今さら?まぁ…着ろって言うなら借りるわ』

上着を着るとチョロの力を吸収する。

『自動拳銃?このデザインの美しさはベレッタ92ね、カスタマイズもされてさらに二丁拳銃なんてなかなかに自意識高いわね』

「えー…まぁ…いいけどさ…」

『ボスは?どうする?』

「勿論俺も頼むよ♪」

さて、何が具現化するかしら?ボスの力を吸収。
うわぁ……これは……。
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