第11章 エチケット袋は必須ですから
「ん?ベレッタ92っていったらチョロの自動拳銃と一緒だよな?あいつの銃ってそんなに初心者向けなの?」
『チョロのは特別仕様にカスタムされてるから同じ物って考えないほうがいいわよ?あれはチョロにしか扱えないから。
勿論ボスのデザートイーグルだってそうよ、あれはボスだから扱えるの、そういう仕様にカスタムされてるんだから、他の人が使ったりなんかしたらどうなるかわかったもんじゃないんだからね!』
「んじゃさ、普通のデザートイーグルなら?」
『まったく初心者向けの銃じゃないよ?撃ち方も知らない素人が撃ったら反動きつくて手を痛めるだけ、使いたいのならまずベレッタで射撃の練習したらいい、ああ…そうだ…武器データのリストにトカレフもあったけどあれは使っちゃダメよ、詳細見たけど改造拳銃だったから信頼出来ない、よく出回る銃だけに初心者でも手に入りやすいけど改造してるのが多いから暴発事故が起こりやすい銃でもあるのよね、私ならそんな銃怖いから絶対使わない』
「マジで?危ねーな…チョロに言っておく」
『うん、他に聞きたい事ある?』
「今のところはないかな、ありがとな♪タキ、参考になったよ」
『そう…ならよかった、それじゃあ私は今から街に出掛けるから』
そう言って然り気無く執務室を出ようとした。
「ん?ちょっと待て!お前一人で街に行くの?」
チッ……やっぱりそうスムーズに行かせてくれないのね…。
相変わらずの過保護っぷりね…。
そう、私は未だに街へは独りで行かせて貰えない、皆の手が空いてない今日なら行けると思ったところにボスの呼び出しがあったのだ。
『そうだけど…それがどうかした?』
「どうかしたって、誰か一緒じゃないの?」
『皆忙しい…クッキーとマメのミルク買いに行くだけだから、それじゃあ』
「それなら今街に行ってるトドに頼んだらいいんじゃねーの?連絡してやるからさ♪」
『ボス?私、何もする事なくて暇なのよ…気晴らしに街に出るだけだし…知らない街じゃないんだから大丈夫よ、それじゃあ』
「あ~…俺疲れちゃったなー、昼寝するからお前も付き合え、な♪」
『おそ松さんがいるのに?』
チラリとおそ松さんを見る。
お「へっ?俺?あ、あ~…おそさん、俺も昼寝するよ♪」
『そう…じゃあ二人で仲良く寝たらいい、それじゃ』