第11章 エチケット袋は必須ですから
タキSIDE
赤塚の皆が来てから一週間たった、まだまだ覚える事は多いみたいね、昼食の後でも白塚の皆も赤塚の皆も忙しそう。
私はカラが作ってくれたマメを入れておける専用の肩掛けポーチを持って執務室までの廊下を歩いていた。
『ボスったら急に呼び出して何の用かしらね…?』
そう独り言を呟きながら執務室の前に来ると扉をノックする。
「入っていいぞ~」
許可がでたので扉を開けて中に入る。
ボスとおそ松さんがソファに向かい合わせで座ってる、パッと見た目どっちがどっちだかわからなかったわ、だって赤塚の六つ子は白塚に来た次の日から黒シャツに黒スーツに各々のイメージカラーのネクタイなんだもの…勿論目の前のおそ松さんも赤いネクタイ、まぁ…シャツで見ればいい話なんだけどね。
『ボス、私に何か用なの?』
「用があるから呼んだんだよ♪」
『?』
「ん~…そろそろおそ松に銃の扱い教えようと思うんだけどね、タキの意見を聞かせてほしい、お前うちの武器庫の一覧データが頭に入ってるだろ?」
『うん、入ってるよ』
「初心者が初めに持つ銃っていったら何がいいと思う?」
『ん~?ボスだって初めてがあったはずよ、それを持たせたらいいんじゃないの?』
ボスは腕をくみながらう~んと考えこむ。
「それがさぁ…覚えてねぇんだよな、気が付いたら色々銃を扱えるようになってたしさぁ、いきなり俺が今まで使ってたような癖のある銃じゃ合わなくて変な癖付いても困るだろ?」
『まぁ確かにそうだけど…ん~…銃っていっても色々あるよ?ピーノの武器庫にある銃の種類は9種類ねハンドガンがオートマチックとリボルバーの二種類、HMG、LMG 、ショットガン、ボルトアクションライフル、スナイパーライフル、サブマシンガン、アサルトライフル、その中で実際握ってみるか持ってみるかしてみた方が早いわよ、それかその種類の中の一番扱いやすい初心者向けの銃を選ぶかよね』
お「なるほど……何言ってるかまったくわからん!」
『銃を扱った事がなければ当然よね、う~ん…それなら信頼と安全性があって反動も少なくてジャムしにくい、尚且つ銃の手入れもしやすいベレッタ92の自動拳銃でいいんじゃないかしら、まずは撃つ事に馴れないと、他の種類の銃扱ってもまともに撃てるかどうかもわからないわよ?」