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【おそ松さん】とあるタヌキの事情

第10章 ニート六つ子 IN 白塚


重厚な作りの玄関扉を開けて六人は中へ招かれる。
広いエントランスだ、入って正面には赤い絨毯の敷かれた数歩上がれば二階に繋がるのだろう左右に別れる階段、天井からはキラキラ豪華なシャンデリア。

お「おいおい…どこの貴族の屋敷よこれ…」

カ「あ、ああ…どこの貴族様だろうな…」

チ「ち、ちょっとっ!し、しっかりしてよ二人ともっ!!」

一「ねぇ…おれ達…場違い感半端ないよね…」

十「すっごい豪華だねっ!!」

ト「ア、アハハ…笑うしかないよね~…」

「皆、こっちだよ~、まずは応接室に案内するね♪」

「ちゃんとついてきてねっ!迷っちゃうよっ!」

白塚の二人は“Reception room”と金色のプレートに書かれた部屋の扉をノックすると扉を開ける。

「おそ松兄さん、皆連れてきたよ~♪さぁ中へ入って空いてるとこ座ってね♪」

「おぅ、遠いところよく来たな♪まぁ、暫くこの屋敷で過ごすんだ、肩の力抜いてのんびり勉強してくれ♪」

おカチ一十ト「「「「「「よろしくお願いしまーす!!」」」」」」

『いらっしゃい♪赤塚の皆、この間はありがとうね、私寝ちゃっててお礼言えなかったからね♪』

カ「タキちゃん、やっぱり何度見ても可愛いな!」

お「本当見てるだけで癒されるよなぁ~」

「とりあえずは僕から提案、赤塚白塚はややこしいから僕達白塚の六つ子はタキちゃんが呼んでるように松抜きで呼んでほしいんだ、さんでも君でも下に付けるのはまかせるって事でどうかな?勿論僕達自身も兄弟を呼びあう時は松を抜くよ、どう?」

赤塚の六つ子は顔を見合わせ頷く。

お「俺達は構わないぜ♪よろしくチョロさん」

「んじゃ、勉強するならそれぞれ適性な内容のがいいだろうからな、タキも言ってたように俺達は性質が同じみたいだし、手っ取り早いのはその役割分担で勉強する方が早いって事でおそ松は俺から学んでくれ、カラはカラ松を頼む、チョロはチョロ松、いちは一松、ジュウシーは十四松、トドはトド松、それぞれしっかり教えてやってくれ♪」

「「「「「了解っ!!」」」」」

「それと部屋割りだけどな、それぞれの部屋で一緒に過ごしてくれ、カラ松はカラとタキが同じ部屋だから三人になっちまうけどいいよな?」

カ「えっ?オレは別に構わないが…カラさんはオレが一緒でもいいのか?」
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