第9章 初めてのおつかい IN 赤塚
いちと同じように優しいし仔猫用のミルク持ってるならもしかして、一松さんもいちみたいに猫好きでご飯とかあげてるのかな…?
『ねぇ?一松さんて、もしかして猫好き?』
十「一松兄さんは猫が友達っ!!路地裏の猫たちによくおやつとか猫缶あげてるよっ!!」
『へぇ…いちと一緒だね、シロって友達がいる、凄く綺麗な白猫、いちの部屋にご飯食べに来たりたまに私と遊んでくれる♪』
ト「皆それぞれ自分の部屋があるのっ!?何それうらやましいっ!!」
『広い敷地にお屋敷だもの…あるわよ、キングサイズのベッドが各部屋にあるわね、ちなみに私とカラは同じ部屋ね、カラは私がベッドでゴロゴロしてると必ず構い倒すわね、部屋でカラと一緒の時は裸のケモ耳でいてくれって言ってくれてるから私も遠慮なく裸族よ♪』
カ「な、なんだと…白塚のオレがうらやましいっ!!」
お「なぁなぁ♪白塚の俺ってどんななの?やっぱり俺みたいに兄ちゃんしてんの?」
『おそ…ボスは何考えてるのかわからない分ある意味恐い人よ、心を見透かされてる感じ、ラスボス感が凄いわね…ただ…ボスは弟達とただ楽しく生きていきたいんだって…その為ならマフィアだろうが何だろうが手段は選ばないって言ってた…』
お「すげーな…白塚の俺…完璧に自分の箱庭作り上げてるんだねぇ…ふ~ん…そっか…」
そんな話をしてるうちに襖が開いて一松さんが戻ってきた。
一「ついでに洗濯出来てたから干してきたよ、ちょっとその子かしてくれる?」
私は子タヌキを一松さんに渡す、胡座をかいて座った彼はタオルで子タヌキを包む。カップに入ってるミルクをスポイトで吸うと子タヌキの口に持っていきうまく飲ませてくれた。
一「お腹空いてたんだね…これなら大丈夫」
『ありがとう…一松さん』
タオルに包んだまま私に子タヌキを返してくれた。
一「その…尻尾…触らせてもらってもいい…かな?」
『うん♪いいよ~じゃあこっちの姿のがいいかな?』
ソファに子タヌキを置いて、ボフンッ!小さくなる。
服から抜け出て一松さんの膝の上によいしょと座る。
一「えっ?はっ?」
ト「何これっ!?可愛いーっ!!」
カ「おおぅ…なんてプリティーなんだっ!!」
お・チ「「おおーっっ!?」」
十「ひゃーっ!!その姿も可愛いねっっ!!」
『さあ!一松さん、思う存分モフっていいわよっ!』