第9章 初めてのおつかい IN 赤塚
えっと…えっと…なんとか話を反らす事は出来ないかしら。
お「すげー慌てっぷりだよなぁ♪秘密知られたら困るって何何?」
『こ、困らないもん…ひ…秘密なんてないし…』
チ「あーぁ…おそ松兄さんが面白い事見つけたって顔してるんだけど、余計な事聞かない方がいいんじゃないかなぁ?」
おおっ!さすがチョロ松さん常識人だわ~。
『そ、そうそうっ!聞かない方がいいっ!!』
チ「あー…でも僕も気になるなぁ、確か昔ばなしではタヌキって人を化かすんだよね?騙すんだっけ?」
『やめてっ!私は化かさないし騙す事なんてしないからっ!!』
ト「うわぁ…チョロ松兄さんゲスいよね~、てか自分でそうですってバラしてるようなもんだよね♪」
『えっ?はぁっ!?』
一「確かに…私はって言ったね、あんたタヌキって自分でバラしてる」
『マジか…』
十「アハハーッ!!マジマジッ!!チョロ松兄さんの名前みたいにチョロいよねっ!!タキちゃん♪」
最悪だわ…この六つ子…絶対この状況楽しんでる…。
はぁ…もうどうなっても知らないからねっ!!
『わかったわよ…はいはい私はタヌキですよ~それで?それが何なの?あ~もうめんどくさいっ!どうせバレたんなら居心地よくさせてもらうわよっ!』
ボフンッ!!耳と尻尾を出す、あ~楽ちん♪
「「「「「「可愛いっっ!!!」」」」」」
『あ~♪やっぱり耳と尻尾出してた方が楽だよね~…』
カ「ただでさえ可愛いのに耳と尻尾があるだけで破壊力すごいな…」
お「可愛いよなぁ…抱きつきたい♪」
チ「猫耳とかもいいけどさ、これはこれで可愛い過ぎるでしょ…」
一「あの尻尾…モフりたい、ナデナデしたい」
十「一緒に遊んでくれないかな?」
ト「なんでこんなに可愛いのにマフィアなのっ!?」
口々に何か言ってるけど気にしない、それよりも…子タヌキ…何か食べさせなくていいのかな?お腹空いてるかも。
ナップサックの中からおやつのクッキーを出す。
『この子…クッキー食べれるかな?』
カ「まだ赤ちゃんだから無理じゃないか?たぶん母乳だよな…」
『母乳?ミルクの事?そんなの持ってない…』
一「おれ持ってる…仔猫用だけど大丈夫だと思うよ」
『いいの?一松さん』
一「うん…ちょっと待ってて、作ってくる」
『一松さん…いい人~…いちと一緒で優しいんだね』