第9章 初めてのおつかい IN 赤塚
五人とも呆けた顔してるわね…まぁカラ松さんと同じ平和脳っぽいし。
『さっき話してた内容は知られても大丈夫な内容…あなた達赤塚の六つ子はせっかく平和な街で暮らして平和な生活してるんだもの、まだ長生きはしたいでしょ?カラ松さんにも関わらない方がいいって言ったのに聞いてくれないんだもの…』
チ「あー…こいつそこまで深く色々考えてないからね…」
ト「殺し屋とかマフィアとか…ちょっとカラ松兄さんっ!どんだけ物騒な子を家に連れ込んでんのっっ!?」
『ごめんなさいトド松さん、服…洗濯出来たらすぐに帰るから安心して?電車に乗れれば乾いてなくても大丈夫だから』
《ニャ~ン》
ソファの後ろ側の窓から猫が入ってきた、眼鏡を掛けたオレンジ色の変わった猫ね…子タヌキを置いてる私の膝に手を置く…挨拶したいけど私が動物と話せる事がバレたら困る…。
「《挨拶したいけど私が動物と話せる事がバレたら困る》」
『えっ…?はっ?』
人間の言葉喋った!?何?この猫も私みたいに人間に化ける力を持ってるのかしら?カラ松さん達が見てなかったらタヌキに戻るのに…。
「《人間の言葉喋った!?何?この猫も私みたいに人間に化ける力を持ってるのかしら?カラ松さん達が見てなかったらタヌキに戻るのに…》」
『何?何なの…?この猫…なんで私の考えてる事喋ってるの…?』
やめて…なんで?私の秘密を知られたら困るのよっっ!!
「《やめて…なんで?私の秘密を知られたら困るのよっっ!!》」
『あ……あぁ……もうやめてっっ!!!』
そんな私の叫びに猫は驚いて窓からとびだしていった。
取り繕ろわなきゃ…。
『あ……アハハ…か、変わった猫だよね~♪何変な事言ってるんだろねw 猫が喋るわけないよね~…』
顔がひきつる…冷や汗もダラダラだわ…どうかスルーしてください!
十「アハッ!さっきの猫ねエスパーニャンコっていうんだよっ!一松兄さんの猫っ!デカパンの薬のおかげで人の心が読めるんだよっ!」
『うわぁ……へ、へぇ~…そ、そうなんだー……あーカラ松さん?せ、洗濯まだかな?すぐに着替えて帰りたいんだけどっ!』
カ「えっ?洗濯機まだ回ってるぞ?それよりもタキちゃんはタヌキなのか?」
いやだぁ…ダイレクトにそのまんま聞いてきたーっ!!
『さ、さあ?なんの事かしらね?変な事聞くのね、アハハ…ハ…』