第2章 ぬくもり
優しすぎて、壊れてしまった人。
いつもあたしのことだけ考えていた人。
気づかなかった、キミの思い・・・。
だから滝はもっと意地悪でいいの。
滝だけじゃない。みんなも。
滝「ユーリ・・・。」
跡「おい!終わったら俺様に言え!」
「うっさいわね。」
そんなこと分かってるわよ・・・。
もうテニスなんてしたくないんだけど。
あたしが圧勝するに決まってるわ。
滝「だいたい教えたし、行っていいよ。」
「ごめんなさい、滝。」
滝に一言言って、コートへ向かう。
これもマネージャーの仕事なのかしら?
速攻に断っていたわね。
「あたし、テニスは・・・。」
鳳「やりましょう!先輩っ。(キラキラ」
話を聞きなさい、鳳。キラキラしても無駄。
あたしより身長高いんだから見えないし。
穴「はいよ、ラケット。」
跡「まずは俺様とだな!準備しろ。」
「話を聞け、てめぇら。」
思わず裏がでるだろうが・・・!
跡部とは絶対にやりたくない。絶対に。
忍「押し付けたらあかんやろ、跡部。」
「今はまだやりたいとは思わない。
ぶっ倒れるだけだろうからな。」
横目で忍足を見ると、ニヤついていた。
こいつも残念な奴だな・・・。
向「じゃあ!やりたい時言えよ!」
芥「あー!待ちどおしいC~!」
さりげなく抱きつくなよ、二人とも。
苦しいし痛いし。
日「本当にクールですね、先輩。」
忍「倒れるって・・・。気になるな。」
クールいずベストだよ、日吉。
キミもでしょ・・・。