第2章 ぬくもり
本当にやっていけるのか、あたし。
こんな部活で…大丈夫なのか?
滝「ユーリ、ここにタオルと…。」
でも覚えないといけないのよね。
救われたのは事実だし、嬉しかったし。
仕方ないわよね。
鳳「ユーリ先輩!練習付き合ってください!」
向「俺が先だっ。先輩にゆずれよ!」
「…そうね。殺ろうか★」
真っ黒の笑顔で返してあげる。
誰もやるとは言ってないわよ?勝手ね。
可愛いから許すけど。
「あたしは今手が離せないの。分かるわよね?」
忍「じゃあそれが終わったら頼むわ。」
跡「練習するぞ、てめぇら!!」
苦労するわね、俺様ヤローも。
初めて同情したわ。
滝「モテモテだね、ユーリは。」
「迷惑なだけよ、信頼や仲間なんて。」
迷惑なんだ、本当に。怖すぎて。
自分の全てを知ったらどうせ離れていく。
きっと、みんなだってそう…。
あまり好かれるのはごめんなの。
滝「迷惑ね。…そうでもないと思うけど?」
「滝が優しすぎるからよ。善人すぎるから。」
優しい人ほど、悲しい人なんていない。
あたしは、それを知ってる。