• テキストサイズ

光-shine-と闇-dark-

第1章 始まりの風


~跡部side~

今日は朝からクラスが騒がしい。
転校生が来るからか?…ったく。
俺は転校生とやらに興味はない。
まあ、ミーハー女なら最悪だけどな…。

先生「じゃあ、転校生を紹介します。越前さん!」

越前?あのチビと同じ名字か。
偶然ってこともあるが、親戚なのか?
ガラッと扉を開き、入ってくる女子。
思わず目を見張ってしまうくらいの美人。
すべてにおいて、薄い色素。
歩き方もどこか普通とは違う…。

「越前ユーリです。」

…それだけかよ!おいっ。
極端に無口だな、この女…。
瞳は悲しいくらいに濁り、光を宿さない。
だが、男女ともに見とれている。

先生「えっと、じゃあ、跡部くんの隣ね。」

「…誰ですか。」

俺はしょうがなく手をあげた。
そいつはチラとこっちを見て、また前をむく。
何だ、この女…。

「よろしく、跡部くん。」

跡「…あぁ。」

変な女。…俺の第一印象だった。
惚れてしまいそうなほど、美しいのに。
その目は、誰も寄せ付けないような目だった。
/ 28ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp