第3章 笑顔のわけ
向「だから!ずっと俺達のマネージャーでいてくれよ!」
「向日・・・。」
まだ数日しか経ってないのに。
あたしはあたしでいいんだよね?
このままの、不器用でバカなあたしで。
「あたし・・・裏、激しいよ?」
跡「だろうな。」
「怒ったら、男っぽくなるよ?」
芥「見てみたいC~!」
わかってくれるんだ・・・みんな。
本当のあたしを知ってもそばにいてくれる。
なんて、あったかいんだろう。
「あたし、みんなと一緒にいたい・・・。」
視界がぼやけてきた。嬉しくて・・・。
まだリョーマに対する憎しみは消えないけど。
あたしを笑顔にしてくれるみんながいる。
それだけで幸せ。
忍「じゃあ、明日から部活よろしゅうな。」
滝「目指すは全国優勝だよ♪」
ひとつひとつの言葉があたしを包む。
頑張ろう、みんなと一緒に。
「ん・・・。ありがと、みんな。」
鳳「////。は、反則です・・・。」
日「同感・・・///。」
満面の笑みをしたのに、うつむくみんな。
・・・かわいい。
ショウ、あたしはこの人達と歩いてく。
いいよね?
誰よりあたしの幸せを望んだあなた。
もう、心配しないで。
今度はあたしが、ショウを救いたい。
そのために、絆を知りたい。
待っていてね、ショウ。