第3章 笑顔のわけ
そうして、2日がたった。
みんなからのメールが多すぎて困っている。
人数が多いからだな、うん。
周りとはうまくなじめないが・・・。
跡「ほら、早くしねえと遅れちまうだろ!」
「あんたが朝練長引かせたからでしょう?」
忍「ユーリの言うとおりやな。」
同じクラスの跡部がいるから、いいかな。
一人きりにはまずならないし。
しかも、忍足も同じクラスだったらしい。
・・・・気づかなかった。
「セーフ、かしら。」
女子1「わあ、本当に綺麗!越前さんっ。」
女子2「毎日毎日可愛いよね~。」
・・・うるさいわね。それしか言えないの?
あたしのこと何も知らないくせに。
顔が良ければ誉めるの?
忍「げ、宿題忘れてしもうた・・・。」
「・・・右に同じね。」
あわてて準備したからね。
跡部にでもコピーさせてもらおう。
「跡部、ノート貸して。」
跡「仕方ねぇな、ほらよ。」
「恩にきるわ、ありがとう。」
さっさとコピーしてしまおう・・・。
こいつ、なかなか字綺麗じゃない。
忍「跡部、俺にも頼むわ!」
跡「・・・チッ。」
なんとか了解を得たみたいね。
跡部は迷惑そうだけど、まあいいか。
今度は忘れないようにしなくちゃ。
跡「ユーリ、今日は部活無しだ。」
「あら?時間が無いんじゃないの?」
忍「今日だけ特別や。でも・・・。」
跡部と忍足が目を合わせる。
何があるの?
跡「テニス部全員、放課後に集合だ。」
「・・・何するのよ?」
忍「お楽しみってやつや。」
悪いことじゃないといいんだけど。
何かひっかかるけど・・・楽しみにしよう。
「ふうん、じゃあ楽しみにしておくわ。」
早く授業終わってくれないかしら?
少しだけ、ワクワクしてるあたしがいた。