第2章 出会い
『…ツキウサ』
はツキウサを抱きしめてベッドの中へ入った
『(寂しいって気持ちはわからないけど…落ち着かない…)』
今までに自分の部屋やベッドに寝ることがなかった
だからこそ落ち着かない…
『(うーん…本でも読もうかな…)』
ベッドから起き上がって本棚にある本を1冊取り、ベッドに戻る
『(難しい本だな…)』
読めない漢字やわからない表現があるが内容はだいたい分かる
カリカリカリ…
『…?』
扉をひっかく音が聞こえる
扉を開けるとそこには誰もいない
『(何の音だったんだろう…)』
扉を閉めようとすると足元から声がした
『…!』
そこには小さな動物が何匹かいた
『…どうしたの?』
は動物たちの頭を撫でた
動物たちは嬉しそうにの腕に擦り寄る
『小鳥に…ウサギに…トナカイ…?犬に猫…』
ここは動物園か何かでしょうか…
『(こんなに動物がいるなんて…)』
―――翌日―――
涙「おはよう…」
駆「おはよう…」
葵「あれ、どうしたの?何かみんなテンション低いね」
涙「ヤマトが…いなくて…」
駆「コロッケが…いなくて…」
始「黒田もいない」
隼「白田も朝から姿が見えなくてねぇ」
春「ホケキョくんも…」
夜「え、動物たちみんないないんですか…!?」
陽「みんな揃って家出でもしたのか?」
みんなでツキノ寮での捜索を開始した
新「いないな…」
葵「見つからないね…」
夜「いた?」
陽「いや、どこにも」
駆「コロッケ~…」
恋「出ておいで~」
涙「ヤマトー…」
郁「いないね…」
始「見つからないな…」
隼「そうだねぇ…」
春「こんなに探して見つからないなんて…」
海「どこ行ったんだ~?」