第2章 出会い
春「放っておけないんだよ。ちゃんのこと」
『…どうして…』
春「どうしてだろうね。でも…このままちゃんとサヨナラしたら…僕たち落ち着かないんだ」
の頭を撫でようと伸ばした手に警戒の眼差しを送る
春はそんな眼差しに気づきながらも頭を撫でた
『………』
まぁ…話せば引くだろう…
そうすれば出て行くことができる
は自分の今までの出来事を話した
虐待されていたこと、先生の態度、今までどうやって過ごしてきたか
みんなの顔はだんだんと青ざめていく
そんな反応はいつものことで慣れっこだ
『…ということなので…私には家も家族もありません…。説明は以上です…』
「「「…………」」」
『ということなので…それでは…』
駆「ここにいればいいよ!」
恋「そうだよ!」
『え…』
春「いい考えだね」
『いえ…あの…』
葵「そうですね。身寄りもみたいだし…また倒れちゃうより」
新「異論なし」
始「って言ってるぞ」
『…いいです…ご迷惑なので…』
始「迷惑ならこんな提案は最初からしない」
『………』
キュルルルルル…
『…!』
のお腹が鳴った
『……失礼します…』
始「待て。お前…」
ガタガタガタッ!!ゴトンッ!!
駆「な、何事!?」
扉には6人の男の子が
『(また増えた…)』
涙「陽が押すから…」
陽「俺のせいかよ!」
夜「ご、ごめんなさい!覗き見するつもりは…!」
駆「びっくりしたぁ…」
郁「あはは…ごめんね」
春「普通に入ってくればいいのに」
海「いやぁ…入れる雰囲気じゃなかっただろ…」
隼「こちらの可愛いお姫様は?」
『………』
警戒の視線を送る
『あの…ホントにもう…行きますから…』
陽「ったく…あのなぁ!」
陽がしゃがんでの視線と合わせる
『……!』
陽は乱暴にの頭を撫でた
陽「子供は子供らしくしてればいいんだよ!!子供らしく腹減ったとか、ワガママ言ってりゃいいんだよ!」
『(断っても断っても了解してくれない…諦めよう…。きっとそのうち邪魔になる…今までもそうだった…慣れてる…こんなの…)』
は頷いた