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ツキウタ。

第2章 出会い




始「……?」

春「どうかした?始」

始「…月城さん、少し車を止めてくれないか?」

月城「えっ?あ、はい」

撮影の帰り道、Six Gravityは森の中を走っていた

駆「どうしたんですか?始さん」

始は車から降りて草むらの中に入っていった

恋「始さん??」

始「これは…」

始の元にみんな集まる

春「え…!?」

草むらの中には小さな女の子が倒れていた

駆「まままままさか…死んで…!?」

始「いや、息はある。あいつらのおかげだろう」

始の視線の先には小さい動物たちが

葵「でも…何でこんなところに女の子が…」

始「体がかなり冷たい…。駆、フリース貸してくれ」

駆「あ、はい!」

駆のフリースで女の子の体を包み、車に乗り込んだ

始「ありがとうな。この子は任せてくれ」

始がそう言うと動物たちは森の中へ消えていった

葵「何歳くらいでしょうね…。結構小さく見えますけど…」

春「それにとっても細いね…」

始「月城さん、暖房強くしてくれませんか」

月城「はい」

新「服も汚れてるな」

葵「親御さんとか心配してるんじゃ…」

始「目を覚ましたら事情を聞こう」

駆「そうですね…」


6人は急いでツキノ寮へ向かった


―――――


夜「あ、おかえりなさい皆…って…どうしたのその子…!?」

葵「森の中で倒れてたんだ。それを始さんが見つけて…」

夜「えぇ…!?」

春「お風呂沸いてるかな?すごく体が冷たくて…」

夜「は、はい。湧いてます!」

始たちは急いで風呂場へ向かった

そして服のまま少しずつお湯をかけていく

少しずつ体が温まっていく

駆「あ、顔色もよくなってきましたね!」

始「あぁ」

『ん…』

女の子の瞳が開かれていく

始「目が覚めたか?」

『……だ、れ…』

始「説明は後だ。着替えられるか?」

『…はい……』

女の子は始の腕の中から出た


葵「俺、何か温かい飲み物作ってきますね」

始「あぁ」

恋「はい、これ。タオルこれ使って」

『…どうも……』

女の子はタオルを受け取って体を拭き始めた

春「着替えはここに置いておくね。サイズ大きいと思うけど…」

『…はい……』

みんなは浴室から出て行った



『(ここは…どこだろう…。いろんなところを分からずに歩いていたけど…覚えてない…)』


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