第2章 出会い
人は怖い
平気で裏切るんだ
暴力や暴言で人を傷つけて…それでも笑っている
嫌いだ…大っ嫌い
人間なんて大嫌い…自分自身も…大っ嫌い
―――――
小さい頃から感情が顔に出ない子で勘違いをされていた
友達もいなくて両親にも嫌われ…居場所はなかった
そんな私に苛立って両親は暴力を振るう
そんなことをされても顔一つ変えない私にさらに苛立つ
どうしたらいいのかわからなかった
泣けばいいのか、止めてと騒げばいいのか
そんなことを思っているうちに私は児童相談所へ行くことになった
しかしそこでも友達ができるわけでもなく…
居心地が悪くてそこを出た
もちろん先生には一言残した
きっと先生も手を焼いていたのだろう
すぐに拒否の言葉はでなかった
やっぱりと思った反面
少しだけ「悲しい」という気持ちがわかった気がした
そして行く場所もなく、彷徨った
お金もないので食べることも寝ることもできずに途方にくれていた
これが運命だというならそれに従います
それが私の運命なら…