第2章 出会い
夜「どういたしまして。美味しかったみたいでよかったよ」
夜はしゃがんでと目線を合わせた
夜「俺は長月夜。よろしくね」
夜は笑っての頭を撫でた
『…よろしく…お願いします…』
何で優しく頭を撫でるんだろう
今まで殴られたり叩かれたり…面倒くさそうに作り笑いしながらとかはあったけど…
こんなに優しい顔で優しい手で撫でられたのは初めて…
葵「どうしたの夜…って、起きたんだね」
夜「うん」
『(か、囲まれた…。逃げ場が…)』
葵「お腹空いたでしょ。もうお昼だもんね」
夜「そうだね。じゃあお昼ご飯にしようか」
葵「何か食べたいものはある?」
『………』
そんなことを聞かれても…しばらく何も食べていなかった私に聞かれても困る…
そう思って辺りを見回すとテレビがついていて、その中ではランチの特集をやっていた
はテレビを指差した
『あれ…』
葵「オムライス…?」
夜「わかった!」
葵「よかったね、作ってくれるって!」
『…………』
オムライス…?
何それ…
テレビの向こう側では「美味しい」と言っている
『(昨日はあんなにいたのに…今日は2人だけなのかな…)』
辺りをキョロキョロと見回した
葵「他のみんなは仕事に行ったんだよ」
『…!』
葵「感情が出にくいやつ、他にもいるから…だいたい言いたいことが分かるようになっちゃったんだ」
『(人の心読めるのかと…)』
葵「そんなに警戒しないで…!」
葵は慌てて言った
『…面倒くさいと…思わないんですか…?』
葵「え…?」
『…何を考えているのか…わからなくて…苛立ったりとか…』
葵「そんなふうには思わないよ。だって…人間なんだもん。いろいろいて当たり前だよ」
『……そう…ですか…』
葵「大丈夫だよ。ここにいる人たちはみんなそんなこと思わない。ちゃんに暴力振るう人もいない」
真剣にの瞳を見つめて言う