第18章 近くて遠い恋《5》家康side
「ならない」
「なんだよ。つれないな。もしかして、もう信長様のものになったか?」
……ピクッ
「なってないし!信長様のものにも、政宗のものにもならない!」
「じゃあ、誰のものになるんだ?」
「な!?もう!私で遊ばないでよ!」
「……政宗さん、煩いですよ。落ち着いて酒も飲めない…」
本当に煩いのと、政宗さんが陽菜に構うのが気にくわないから、我慢できずに俺は口を挟む
「あぁ、悪いな。陽菜、俺の女になること考えとけよ」
全く悪びれる様子もない政宗さんは
フッ……
「ひやぁ!?//」
「!?」
「ぶはっ!いい反応だな!」
陽菜の耳に息を吹き掛け
その反応に満足したのか
肩を震わせて笑っていた…………