第17章 近くて遠い恋《4》
「貴様は、赤くなったり青くなったり、顔が忙しいやつだな。」
「へ……っ!?」
コロン…
信長様の言葉に反応し、口を少し開いた隙間に、金米糖を入れられた
「///何するんですか!!」
「貴様ら姉妹は、実に面白い反応をする。俺を楽しませてくれるな」
「~~…私で遊ばないでください!///」
今の行動で落ち込みそうになったのも、一気に吹き飛んだ
「そのように元気にしておる方が貴様らしい。何に悩んでおるのか知らんが、広間に入った時から、何やら悩んでおっただろう」
え……信長様、気づいてたんだ……
部屋に入ってすぐ家康の姿を見つけて、顔を俯かせてしまっていた。でも、すぐに顔を上げて普通通りにしたつもりなのに…
「……ありがとうございます……」
「貴様が望むなら、また食べさせてやろう。今度は口でな」
ニヤリと笑う信長様
「んなっ//!?お断りします!!」
「残りは、貴様にやる。好きにしろ」
私が持っていた金米糖入りの小瓶を取って蓋をし、もう一度私の手のひらに小瓶を乗せた。
「貴様は、もう下がってよい。次は姉の方を揶揄うとするか」
「はい…お姉ちゃんでも遊ばないでください。」
それは無理だ。と言い信長様はお姉ちゃんを呼んだから、私は下がることにした。