第17章 近くて遠い恋《4》
「ほんと可愛くて守ってあげたい。と思うんだ…」
「~~///」
酔ってはいるけど、目は真剣な秀吉さん
真っ赤な顔で恥ずかしそうにしているお姉ちゃん
「……………」
もしかして……告白してる!?
さすがに、人様の告白は聞いてはいけない!
この場に居れない!
そーっと二人の傍を離れることにした。
「陽菜」
上座に座る信長様から声がかかり、信長様の傍に行った。
「信長様、今日は私まで宴に呼んでいただいてありがとうございます。」
「貴様も戦に同行しただろ。それに貴様ら姉妹は幸運を呼び込む女達だ。呼ばないでどうする」
「はい。ありがとうございます。」
そういって、信長様にお酒を注ぐ
信長様も私に銚子を傾げて注ごうとしたがお断りした。
「貴様は飲まんのか?風邪は治ったのだろう?」
「治りましたけど病み上がりなので…今日は止めておこうと思って。またの機会に頂きます。」
「では、次の楽しみにしておこう」
信長様は楽しそうな笑みを浮かべた。