第2章 はじまり、そして出会い
……………ドドド………
「………ん?…」
「お?気がついたか?」
「!?誰!?」
「おい!変に動くな!馬が暴れる」
「へ!?馬!?」
顔を動かすと馬の上に乗っていた。
「(高っ!怖っ!!)」
「俺は伊達政宗だ。お前は陽菜だろ?信長様の命で安土城へ向かってるとこだ。もう少しで着くからおとなしくしとけ。」
「…はい…。」
「あぁ、あと香菜は秀吉の馬に乗ってる。横見てみろ」
言われたとおり横を見ると、お姉ちゃんは秀吉さんに抱かれおとなしく座っていた。
「(ちょっとだけ顔色マシになったな。良かった。)」
秀吉さんと政宗さんに、安土城へ向かうことになった経緯を聞いた私達二人は、安土城へ着くまでおとなしくしていた。
「お前ら、着いたぞ」
姉妹は馬に乗ったこともない上に、こんな長時間乗っていたのと、この時代に飛ばされて間もない間にいろいろ起こりすぎたことにより、安土城へ着いたときには心身共にグッタリしていた…