第14章 近くて遠い恋《1》
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「……ん…」
どれぐらい寝ていたんだろうか…
明るいからお昼すぎぐらいかな…
まだ少し体は怠いけど、ぐっすり眠れたからか、だいぶスッキリしていた。
「陽菜、起きてる?」
「あ、うん。」
襖が開くと、お姉ちゃんだけでなく、秀吉さんと政宗もいた。
「陽菜、体調どうだ?」
「食欲はどうだ?お粥作ってきたから食べれるだけ食べとけ」
「秀吉さん、政宗、ありがとう。だいぶ良くなったよ。政宗、朝はお粥残しちゃってごめんね…せっかく作ってくれたのに…」
「気にするな。無理して食べるのも良くないからな。」
言いながら、政宗はお椀にお粥を入れて渡してくれた。
「いただきます」
一口食べると優しい味が口いっぱいに広がった