第106章 恋した記憶、愛した事実《27》
「……ぁ…ぁ……っ…」
織田軍の武将が殺気を纏い歩いてくる姿に、従者たちは恐怖で声にならない声を上げ、足がすくんでその場から動けないでいる。
「「「(…こ………殺されるっ!!!)」」」
無言でどんどん部屋に近づいてくる信長たちに、瞬時に自分たちの状況を察し、逃げたくなったが、足はガクガク震え、思うようには動かない。
そして
ピタリと自分たちの前で、信長たちが足を止め………
「どけ」
「「「っ!!!!?」」」
信長の、冷ややかな目と地を這うような声に、従者たちはビクリ!と肩を震わせ、震えて動かなかった足になんとか力を入れて、足を縺れさせながらも、部屋の前からどいた。
すぐさま信長が足を進め、部屋の襖に手をかけ
スパーーーーーンっ!!!!
勢いよく鬼原の部屋を開けると………
ボロボロと涙を流す陽菜
陽菜の身体を、押さえ込んでむしゃぶりつく従者たち
今まさに男根を挿入しようとしている鬼原の姿が
信長たち武将全員の視界に入り、その光景に全員が目を見開き、動きが止まった。
だが………