第103章 恋した記憶、愛した事実《24》混合目線
彼女の柔らかい唇に口づけを落とし、少しだけ触れあわせると、少し離して角度を変え、また触れあわせる。
「……………ん………っ…」
彼女の唇の隙間から漏れた小さな声。
それが引き金になったかのように、俺は彼女の唇に更に口づけを落とす。
「んっ…………はぁ…………ぁ……」
柔らかい下唇を食んだり、触れあわせるだけだったり、噛みつくように口づけたりと、彼女の柔らかい唇を堪能していく。
「……はぁ………あ……はぁ……」
柔らかい唇を堪能し、一度彼女を口づけから解放すると、浅い呼吸を何度も繰り返し、呼吸を整えようとしている彼女。
だけど…
潤んだ瞳、上気した頬、俺の唾液で濡れた唇が、やけに扇情的で…………
………………ドクっ……
心臓が一際大きく拍動し、顎を持ち上げていた手を離し、彼女の細い腰に回して、自身に引き寄せ
「んっ!?……ん、ぁ……はぁ……」
すぐに唇に口づけ、唇をこじ開けて、彼女の舌を捕らえ俺の舌と絡ませる。
……くちゅ………くちゅ………
「…ぁ……いえ、やす…さ…………ふ、ぁ……」
合間に途切れながらも、俺の名前を呼ぶ彼女に、さらに腰を引き寄せて、反対の手は彼女の後頭部に回して引き寄せ、口づけをさらに深くする。
…くちゅ………くちゅ…………ちゅく……
「……んぁっ……はっ…………ぁ………」
たどたどしくも、俺の舌に絡ませてる彼女が、愛らしく、時折洩れる彼女の声と吐息が、俺の本能を刺激し、彼女との口づけを夢中にさせた。
いつの間にか彼女の両手は、俺の背中にまわっていた。