第102章 恋した記憶、愛した事実《23》
カァァァァァァ……///
指摘された内容に、瞬時に顔全体が熱くなる。
「(……すごい…恥ずかしい……///)」
確かに、唇の端にプリンが付いていたら、童…すなわち、子どもっぽいと言われても仕方ない……
ニヤニヤ笑う信長様から、顔を逸らして、唇の端に付いたプリンを取ろうと、指を唇に運ぶと
パシッ!
「………へ?」
信長様に手首を掴まれ、動きが止まる。
逸らしていた顔を、信長様に向けると
「俺が舐め取ってやろうか?」
ニヤニヤ顔から、完全にいたずらっ子の顔になった信長様と目が合った。
「なっ!?///っい、いいいいいいですっ!!自分で出来ます!!!!///」
言われた台詞に、さっきよりも顔に熱が集まった。
持っていたプリンを置いて、かなりの速さで手を左右に振って、全力で断る。
けど…………
「遠慮せずとも取ってやろう。」
「(遠慮してませんっ!!!!)」
信長様は、さらに意地悪い顔になって、顔をズイっと近づけてくる。
信長様の顔が近付くに比例して、私の頭も後ろへと倒して逃げているのだけど…………
「貴様、逃げては舐められんではないか。」
手首を掴まれているのとは反対の手で、顎をクイっと持ち上げられて、その瞬間に、信長様の顔が一気に近くなる。