• テキストサイズ

イケメン戦国『あなたに夢中』

第101章 恋した記憶、愛した事実《22》


「それじゃ、俺はもう行くから……」

「え?」

「なに?」

「え、えっと………」



もしかして、家康の用事ってこれのことだったのかな。

ついさっきの、部屋に入る前のやりとりを思い出す。


―――……


『…………俺がします。』

『……別にこれくらいなら、俺だって出来る。家康の用は終わったんだろ?俺はこのあともこいつに用があるからな。』

『…俺の方が手当てに慣れてますし、それに、……俺もこの娘に用があるんで……。』

『え…』

『だから、俺が手当てします。』

『………そうかよ』


……―――


政宗の言葉を聞いて、家康は政宗の手首から手を離したら、「手当ては家康にしてもらえ。」って政宗が私の肩を叩いて、廊下を歩いていった。


家康は、少し険しい顔をしてたけど、少しだけ安堵の表情も垣間見えた。


その表情を見て、もしかしたら話ができるのかな。って期待して、胸がドキドキしたけど………



「(違ったのかも……)」


本当に、様子見だけだったのかと思うと、先ほどのドキドキとは打ってかわって、チクン……と胸が痛む。



/ 663ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp